道本部青年部は、2015年11月7~8日に札幌市・北海道教育会館で、「地本と単組の往復運動」「何にこだわって運動したいのか」をテーマに『2016年度役員セミナー』を開催し、13地本45単組・総支部92人(うち女性15人)が参加した。
≪1日目≫
冒頭、斉藤青年部長のあいさつの後、道本部和田副委員長から来賓あいさつを受けた。
次に、高橋副部長が「青年部運動の基本は学習・交流・実践である」という基本的なことや「地本・単組役員・幹事としての心構え」などについて説明し、「青年部は仲間の声にこだわって運動を進めていく必要がある」ということについて提起した。
その後、13のグループに分かれ1回目のグループ討論を行い、職場や生活での課題を討論をつうじて洗い出した。
その後、齋藤副部長が、1回目のグループ討論で出された課題や問題点をもとに「課題や問題の原因は何なのか」「改善していくためには何が必要なのか」を「年間闘争サイクル」や「点ではなく線での運動」を意識し、単組に必要な運動は何かという視点で地本・単組として「目標を持って、多くの仲間を巻き込んで取り組んでいくことが必要だ」と提起した。
引き続き、2回目のグループ討論を行い、1回目の討論で出された課題や問題点を掘り下げ、原因や背景について討論を行った。
グループ討論では「職場の人員不足で慢性的に超勤がある」、「他の人が時間外請求しないので、仕事で残業するのに『仕事ではなく組合の用務で残っている』とごまかしてしまう」、「国・道からの権限移譲により業務増加になったにも関わらず人員増されず、時間外や休日出勤で対応するしかなくツライ」、「実家暮らしなので生活出来ているが一人暮らししようと思っても今の賃金では難しい」など、多くの不満の声が出された。そしてその背景には「そもそも人が足りないのは自治体に財政的な余裕がないからではないか」、「自治体財政に余裕がないのは交付税が削減されたからではないか」といったことも議論された。
≪2日目≫
2日目も、2時間にわたってグループ討論を行い、1日目の討論で出された課題や問題点を具体的に地本・単組青年部としてどう解決していくのかを議論した。
その後、3つのグループから報告を受け、「生活・職場改善にむけて、交流会や学習会を通して知識、横のつながりを強化していくことが必要」という結論を出したグループや、「青年部に運動を拡げるためには、まず仲間がどんな思いを持っているのかなど仲間の声を拾い上げていくことが重要」など、青年部運動を拡げていくための具体的な取り組みを参加者全体で考え合うことができた。
最後に、齋藤副部長が「青年部運動は仲間の実態確認からスタートする。参加者の固定化や役員の担い手不足など組合に対する厳しいイメージを打破していくためにも仲間に関わっていくことでしか解決はしない。厳しいからといって下を向いていては理想の生活・職場にはなっていかないので顔をあげて、多くの仲間を巻き込んで運動を前進させていこう!」と集約し、斉藤青年部長の団結ガンバローで集会を終えた。