●事例報告スライドデータ●
9月12日、札幌市・自治労会館で「2015年度公衆衛生集会」を開催し、26単組総支部・44人が集まりました!
2015年度公衆衛生集会は、「街の人材と資源に気づき、活用できるコミュニティづくり」をテーマに、「地域包括ケアシステム」の推進にむけて、今後求められる保健・医療・介護・福祉・行政の連携やソーシャルキャピタルの育成、地域の企業や団体などの資源の活用などに取り組んだ事例を学び、グループワークを通じて『コミュニティづくり』に関する新たな発見と知見を広げることを目的に開催されました。
冒頭、小林一司衛生医療評議会議長から「今、医療現場では多くの問題が山積している。集会を通じ、『地域包括ケアシステム』の構築にむけ、知見を広げていただきたい。」とあいさつがありました。
山上潔委員長からは「日頃のご健闘に敬意を表すとともに、現在、国会で審議中の戦争法案の廃案と、来年の参院選における『えさきたかし』の必勝にむけて取り組みを、評議会の仲間の皆さんにもお願いしたい。」とあいさつがありました。
①洞爺湖町職で保健師の鎌田智子さん、②高齢者等の地域ケアを進める会事務局長の池崎一士さん、③釧路保健所長の山口亮さんがそれぞれ各地域における事例報告を行いました。
①鎌田さんは「ソーシャルキャピタルの養成」をテーマに、「洞爺湖町では2014年から『とうやこネットワーク』を結成し、今年3月には専門職と地域住民との連携をはかる『とうやこネットワーク』講演会を開催した。その集会で住民によって地域サロンが誕生するなど、住民主導の地域づくりが進んでいる」と紹介しました。
②池崎さんからは「保健・医療・介護・福祉・行政の連携」をテーマに、「多職種連携に必要なのはグループワークを通じて互いの理解を深めたうえで、プロセスやルールを共有するための『システム』の構築することだ」と述べ、今後も連携の具体化にむけ取り組むことが話されました。
③山口さんは「地域資源の発見と活用」をテーマに『釧路地域SOSネットワーク』について取り上げ、「釧路では、認知症などの行方不明者を地域のラジオ局やタクシー会社などと連携して捜索にあたり、再発防止のため情報の共有をしている。地域内の結びつきを一層強めるためにも各家庭からも情報発信をしてほしい」と呼びかけました。
その後、参加者は事例報告のテーマに関してグループワークをとおしてそれぞれの地域にあった解決策を話し合いました。参加者は6グループに分かれ、各グループが模造紙に話し合われた意見をまとめました。ディスカッションでは、『困っている人』を助けるという意識が一番重要」など、さまざまな意見やアイディアが出されました。
最後は、団結ガンバローで閉会しました。