2015年7月12日、2015年度道本部第25回全道保育集会を開催し、全道から33単組、約80人が参加した。
冒頭、道本部社会福祉評議会塚越議長は「保育所で働く方は、保護者の対応で苦労されているうえ事務量も増え、残業も余儀なくされているのではないか。現場の声を国会に届けるため、来年の参議院選挙では『えさきたかし』をよろしくお願いしたい」と述べた。
また、道本部山上執行委員長は2015統一自治体選挙や春闘情勢などについて触れた後「安保法案が閣議決定され国会に提案されたが、この法案は戦争法案にほかならないものであり、多くの憲法学者や学識者が憲法違反と述べている。戦争によって犠牲となるのは若い人であり、年寄り、子どもたちである。かつて戦争に行き、戦ってくるように教えたのは先生であり、「おめでとうございます」と言いながら赤紙を配って歩いたのは自治体職員である。だから私たちは二度と同じようなことをしないために取り組みをしている。」と述べた。
基調提起は自治労本部社会福祉評議会西村事務局長より「子ども・子育て支援新制度をめぐる情勢と今後の取り組み」を受けた。
西村事務局長は新制度において予算措置された0.7兆円分の「質の改善」、「量的拡充」内容について述べたうえで、「特に公立保育所における3歳児の職員配置については、相原参議院議員が国会質問において、15:1への改善予算について交付済みであることや、公立施設の建て替えで、70%程度が交付税措置されることなどを引き出した。」と、自治労組織内あいはら参議院議員がこの制度で果たした役割を強調した。また、「自治労として今回の新制度において、公立保育・教育施設における自治体の役割を「子ども・子育て支援事業計画」の中に盛り込むことを求めてきた。全国の自治体において自治体の役割を明記したところも数カ所あり、道内で千歳市等が盛り込んでいる。」と述べた。
その後、アトラクションでパフォーマンスクロさんによるジャグリングショーを鑑賞し、ワークショップもパフォーマンスクロさんからバルーンアートづくりを体験した。参加者からは、「こんなに簡単に作れるとは思わなかった」「帰って、自分の保育所でも子ども達に教えてあげたい」などの声が寄せられた。と全員が自分で作った作品を持ち帰った。
その後は「虐待支援」、「食育」、「新制度関係」、「事務改善等」の4つの分会会に分かれ、講師から提起を受け、それぞれの職場の実態等を出し合った。