2015年5月23日~24日、札幌市・自治労会館で開催し、全道から78単組・総支部107人(うち女性19人)が参加した。
1日目は、斉藤青年部長あいさつ、難波道本部副委員長あいさつの後、基調講演として、國島秀和さん(元道本部青年部書記長・全道庁札幌)から「原点に立ち返り青年部運動をとりくもう」と題し、労働組合の役割に触れながら、「青年の思いや実態から運動をすることが大切。仲間の声にこだわろう」と話した。
分散会討論では、青年部運動において仲間の声を聞いて、独自要求など実践につなげる重要性は知っていても、失敗を怖れ行動に踏み出せなかったが講演を聞いて、「勝った負けたの結果ではなく運動の課程のなかで、いかに課題・思いを仲間・単組内・地本内で共有できたかが組織強化につながる往復運動が重要であることに気づいた」と実践につなげる自信が付いたという声や職場で「メンタルが出ても、業務量が多すぎて周りをみる余裕すらない」「欠員職場で人員要求した結果、配置され、仕事が楽になり、要求することの重要性を身をもって感じた」といった声が出された。
2日目は、分散会報告、全体討論を行った。全体討論では、19本の発言があり、胆振地本からは、「第1回幹事会で『絆を深めよう』を2015年度のスローガンに決めた。メンタル疾患になる仲間が増えているが、もうこれ以上増やしたくない。役員だけでなく青年部員全体で『仲間づくり』をしたい。という議論のなかから決めてきた。しかし、役員・幹事間ですら本音で話せてない現状がある。本来、組合は仲間を守るためにあるもの。仲間と向き合い話すことでしか問題は見えてこない。2015年度も残り半年を切ったが、仲間と向き合い話ができる幹事会、青年部員との距離が近い地本をめざしていく」、福島町職労からは「単組での学習会の中で、人員配置が偏っている課題が見えてきた。さらに議論を深めていくと、これは青年だけでなく職場全体の問題であることがあきらかになり、適正な人員配置がされていないことが原因ではないかという結論にいたった。そこで、『適正な人員配置をすること』という項目を青年女性部からの独自要求として基本組織と一緒に要求書を提出し、当局からは納得のできる回答はなく、交渉が必要と考えているがまだ実施できていない。部員に納得したと思われないためにも基本組織とともに交渉を行い、仲間の声を伝えていきたい」との発言があった。檜山地本からは、「今まで連携が取れず運動が前進していなかった地本としての運動が夏期交開催をつうじ、集会を成功させたい、地本全体で協力しなければ成功はできないという思いを全体で共有できたことがきっかけで地本幹事や各単組とのかかわりを持つことができ、組織強化へとつながってきた」といった報告がされた。
集会の最後、斉藤青年部長は、「職場にはさまざまな課題が山積しているが、自分たちの運動は何のために行っているのかを考え、目標を持って運動を実践していくことで、やらされているのではなく、必要だから取り組むという前向きな思いに変わる。まずは仲間の思いを聞き出すことから、新たな課題が見え、次の取り組みが見えてくる。仲間の実態から運動をつくっていくことが重要である」と集約した。
最後に2本の決議を採択し、団結ガンバローで閉会した。