2010年度現業セミナーが、3月12~13日、東京ベイ幕張ホール、80人の参加(内北海道3人)で開催された。
地域住民および自治体当局に対する現業職場からの発信力を高めることをめざし、第1講座では、「情報宣伝の基礎と実践~住民に向けてのチラシ作り~」が水谷一生講師をつとめおこなわれた。①情報宣伝の基本②チラシ内容の検討③紙面構成案の作成④見出し・原稿の作成⑤チラシの下書きを行い、どうしたら市民の心に届くものになるのか、そのポイントについて2日間にわたって学んだ。
第2講座は、「自治体を動かす企画書づくり-企画立案から当局への提案まで-」初日、八王子市職委員長の青木正男さんが八王子での労使協議会による政策協議の取り組みについて報告、会場からはその活用のあり方について、活発な意見交換が行われた。引き続いて森下茂現業局長がワークショップを行い、グループごとに地域公共サービスについての夢を語り合い、具体的な企画に取りまとめる実践を行った。翌日は日本女子大教授の堀越栄子さんが、自身が取り組んでいる「さいたまNPOセンター」の経験から、市民個人の社会に対する思いを組織として具体化していく作業について説明し、前日のワークショップでのアイディアをもとに企画書を作成する実習を行った。
自治労現業評議会では、地域住民と自治体の接点で働く現業職場にとって、今後質の高い公共サービスの確立に関連して両者に対する発信力がいっそう求められることから、こうした情報発信に関わる講座に力を入れている。