3月25日、全国学校給食集会が開かれた。2009年4月に学校給食の衛生管理の基準が一部改正された事もあり、参加人数が多くなった集会は、場所を科学技術館サイエンスホールに移し、500人(北海道9人)が参加した。
自治労武蔵野市職の島田弘志(自治労現業評給食部会部会長)さんからは、「学校給食はひとつの学問である。皆さんにはぜひ、学問の門を開いていただきたい」として、労働組合としての立場から子どもたちのための学校給食の改善、政策提起など創意工夫についての報告を受けた。
福島県下郷町栄養教諭の坂内幸子さんから、「食べる力」「感謝の心」「郷土愛」を調理職場の食育目標とした下郷町の実践報告があった。
揚げパンは、おやつで食育の観点から行くと給食に出すべきではない。ご飯と、おかずの組み合わせをきちんと考えるべきだ。また、箸の使い方を教え、練習コーナーを設けるなど、本来家庭で行うことも手がけている紹介があった。
集会後半は、学校給食を考える会副会長の野田克己さんをコーディネーターに「こう変えたい学校給食」と題した、パネルディスカッションが行われた。
健康情報研究センター代表の里見宏さんは、午前中の学校給食衛生管理基準でも提起した、「塩素はいらない。塩素が化学反応を起こすと、発ガン性物質ができる。基準もあるが、再度の見直しが必要だ」話した。