自治労北海道本部女性部は自治労会館で1月30日、第29回女性交流集会、1月31日に2010年度女性政治学習会を開いた。女性交流集会には86単組・総支部147人、政治学習会には91単組・総支部178人の組合員が参加した。
女性交流集会は、職種や雇用形態を問わず、幅広い年齢層の女性が結集して意見交換し、春闘期の課題を共有する場として開催している。
講演は、北海道男女平等参画チャレンジ賞を受賞した企業から講師を招き、ワーク・ライフ・バランスをテーマに講演を受けた。この企業は、男女の別、健常者と障害者の別なく待遇し、能力に応じて幹部社員に登用する経営方針を持ち、多くの女性社員が役職者として活躍している。講師は自身の子育て体験を交えながら、社員がともに支え合う職場環境の形成について話し、そういった環境に甘えることなく、仕事面においてはしっかりと責任を果たすことが大切であり、またワーク・ライフ・バランスは時間の配分だけではなく、精神的な切り替えも必要と話され、参加者は改めて自分の仕事への向き合い方を見直す機会となった。
講演に引続き、澤田中央本部副委員長、松澤中央本部女性部長も交えパネルディスカッションを行なった。女性が家庭と両立しながら仕事をしていくことの大変さ、公共サービスの担い手としてしっかりと「サービス」を提供できているかなど、会場からの質疑も交え意見交換をした。
政治学習会では、相原久美子参議院議員を招いて「政権交代がもたらすもの」と題し講演を受けた。
政権交代後国民の政治に対する関心が増えてきており、期待も大きくなってきている。民主党政権は、地方分権、地域主権を掲げており、地域に暮らす人々が安心して暮らしていける社会をめざしている。そのためには、前政権の残していった膿みを出さねばならず、時間をかけて政権を支えていくことが必要。地方の声を国政に反映させるためには、公共サービスの現場を知っている自治労の仲間、「えさきたかし」さんを国政の場に送り出す取り組みを行なっていかなければならない、と話した。
参加者からは、政治を身近に感じ、自治労から国政へ議員を送り出す意義がよくわかった、自分の国、自分の町、自分の生活のため、あきらめずに関心を持っていかなくてはいけないという感想が出された。