1)予算委員会
昨日は、朝9時から夕方5時まで、
昼の一時間を除き、
終日予算委員会への出席です。
最後の一時間を除き与党の質疑でしたが、
自分達の政策のPRや、
政府側とお互いがすり合せたヤラセ的質疑が多くで、
長時間聞くには堪えない雰囲気でした。
もちろん中には、
坂口元厚生労働大臣のように、
骨のある質疑もありましたが、
与党であったとしても
もっと厳しさを持った質疑にすべきと感じます。
なれ合い的な質疑が続けば続くほど、
政権が劣化します。
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昨日の質疑の中で、麻生総理が、
「各省庁の天下りのあっせんを3年を待たず、
前倒しして廃止したい。
これを明確にするため、
渡りと天下りを今年いっぱいで廃止するための
政令を作りたい」
と述べています。
この際、与党席からは拍手が沸きましたが、
その後、我が党の細野議員への答弁を聞くと、
総理は、天下りや渡りの実態を
しっかりと踏まえていない印象を受けます。
(実は、分かっていても
知らないふりをしているのかもしれません。)
そんな総理が、
天下りや渡りを禁止できるとは思えません。
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総理の言葉が、
選挙前の言い訳に終わらないことを祈っていますが、
それは無理な願いのようです。
実 は、昨日の総理の発言は、
「あっせん」を止めると言っているだけで、
事実上の「天下り」や「わたり」を
止める意味じゃないのです。
2)己丑九紫火星
今年は、干支から見ると
己丑(つちのとうし)の年となり、
気学では九紫火星(きゅしかせい)の星が巡る年だそうです。
これに関し、先日、ある方から
興味深い話を聞きました。
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己(つちのと):異変や淘汰が起きる年
丑(うし):止まる、すなわち次のことを産み出す年
九紫火星:
物事が明らかになる年、あるいは離合集散
(たとえば、
人知れず行っていた良いことが皆に理解される)
となります。
今年は、こんなイメージの年だというのです。
だから「日本も政権交代かも」なんて話をしていました。
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さらにこの年は、「極端」な年でもある。
だから極端を超越した正しい道、
すなわち「中道」が大事とも言っておりました。
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こんな話をなかなか興味深く
聞かせてもらいました。
現実の世界は、どうなるか…。
国会での麻生総理の答弁を聞いていると、
暦に関係なく、とにかく政権交代しかない、
そんな気持ちを強くします。
3)人事院
政府は昨日、
今後4年間の公務員制度改革の道筋を示した
「工程表」を決定しています。
幹部人事の一元化を担う「内閣人事・行政管理局」を
2010年4月に設置し、人事院、総務省など
4機関にまたがる機能を移管。
キャリア制度は廃止し、
12年度から新採用試験を実施。
天下りの根絶を目指すための定年延長。
こんなことが内容になっています。
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しかし、この行程表は、
人事院の理解を得られないままの決定です。
人事院は、各府省のポスト別定数を定める
「級別定数」機能の完全移管に強く反対しています。
国会審議の場で、
政府内の見解が大きく異なれる見込みです。
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谷総裁の主張は次のとおりです。
・ 今回の改革は
国家公務員制度改革基本法の
範囲を超える
・ 工程表の通り決まると、
公務員人事の中立・公平性確保という
憲法15条に由来する
重要な機能が果たせなくなる
・ 労働基本権制約の代償機能が
損なわれることを懸念する
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谷総裁の指摘どおり、
憲法に抵触する可能性が否定できません。
麻生総理は、
この点を明確にせず押しきりましたが、
政権内の大きな火種になりそうです。