春闘アンケートに寄せられた組合員の声に対する道本部コメント
4.病院職場に関するコメント
【特徴的な意見】
春闘アンケートの病院職場からのコメントについては、総数158件寄せられました。
内訳は、①アンケートのあり方9件②設問内容について50件③組合運動のあり方20件④生活・職場実態改善等について79件となっています。とりわけ、全国的な医師不足・看護師不足とそれに伴う衛生医療職場環境の悪化を背景に、看護職場中心に人員不足と休暇に関する意見が多く出され、労働環境の整備が喫緊の課題となっていると言えます。
特に、看護師不足については、この間の医療政策等の誤りが引き起こしたものであり、看護師獲得競争の激化により、地域間・病院間の格差が広がる結果となっています。看護師の需給状況は、現在でも道内病院(民間含む)で4000人以上不足しているとされており、社会保障制度の中の地域医療の問題に結びついているといえます。
併せて、自治体財政の逼迫により、賃金合理化・独自削減等が行われ、公立病院の医療技術者等の賃金なども低下した結果、病院職場の医療技術者等のモチベーションが低下している現状があります。
【道本部のコメント】
このようにさまざまな課題を抱えていながらも、病院職場の組織率は低迷し続けています。その結果として医療関連職場の労働環境改善等に悪影響を与えていると言えます。道本部・地本・単組・医療職場は、この事実をふまえ、病院職場が一体となった組織強化の取り組みが、病院職場の労働環境改善などにつながることを訴えていかなければならないと考えます。