1)分権
昨日、党の分権調査会を
開催しています。
テーマは、
国の地方支分部局の廃止問題です。
千葉大の新藤先生から
話を聞いています。
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最初に、先生から、
「二重行政とは何か?」との
投げかけがありました。
私はこの指摘、
極めて大切なものだと感じます。
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分権と言えば、
国の出先を廃止すること、
国と自治体の役割を明確に分離すること、
これらが議論されることが多くあります。
しかし、実際の仕事は
それほどスッキリと
分離分割できるものではありません。
国と自治体の役割が、
複雑に絡み合っているのが現実です。
それにも関わらず、
明確に仕事を分離しようとすると
無理が生じます。
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例えば、海岸のゴミ処理は、
自治体事務に分類されると思います。
しかし、最近、海流に乗って、
海外からのゴミが、ある特定の海岸だけに、
たくさん漂着するようなケースがあります。
この場合の海岸ゴミは、
全て自治体事務として処理するには、
無理があるかもしれません。
同じように海岸線の管理も、
景観、防災、国防、漁業など、
多様な観点があります。
だから海岸の管理は、
国、あるいは自治体と
どちらかだけに決めるわけにはいきません。
あらゆる仕事にこうした側面があります。
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重要なのは、
単純に仕事の分離をするのではなく、
国と自治体が必要に応じて、
有機的に連携できる体制や仕組みを
どう構築するかなのです。
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こうした意味で、
新藤先生の「二重行政とは何か?」との
投げかけは重要なのです。
2)信用保証協会
一昨日は、函館の信用保証協会での
ヒアリングを行いましたが、
昨日は、東京都信用保証協会などを
訪問しています。
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その結果、
同じ信用保証協会でも、
随分と対応が違うことが分かりました。
つまり銀行に対し、
融資内容等を積極的に提案提言をするなど、
銀行の判断をリードするような
活動に随分と差があるようです。
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全国の信用保証協会は、
ベスト・プラクティスに学んで、
少しでも多くの企業の思いに
応じられるようにすべきと強く感じました。
昨日は、
中小企業庁の部長も同行したため、
こうした点を強く要望しております。
3)威信低下
今朝の東京新聞に次に記事がありました。
== 以下、引用開始 ==
麻生首相が二〇〇九年度予算案の社会保障費抑制額二千二百億円を圧縮するため、たばこ税の増税を暗に促したにもかかわらず、自民、公明両党は十一日、これ を見送った。困った首相は自民党の保利政調会長を急きょ官邸に呼び、別の財源を確保するよう指示したが、党内の視線は冷ややか。首相の威信低下は目を覆う ばかりだ。
== 以上、引用終了 ==
この記事を引き合いに出すまでもなく、
麻生内閣は、完全な迷走状態に入っています。
100年に一度という
未曽有の経済危機にも
無策を続けています。
永田町では、
1月25日投票日説が、
語られています。
今日は、衆院本会議ですが、
長丁場になる見込みです。