衆参で予算委員会等の
集中審議が決まっています。
5日:衆院予算委員会
10日:参院予算委員会
15日:参院決算委員会
麻生総理の基本姿勢について、
厳しく問いただされることになると思います。
1)誠実さ
誠実という言葉があります。
「〔他人に対する態度・言動に〕
いつわりがなく、
まごころがこもっていること。まじめ。」
こんな意味です。
最近の与党を見ていますと、
彼らの辞書にこの言葉はなさそうです。
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自分たちが掲げた政策や方針が
間違っていたときや、
あるいは、その政策や方針によって、
良くない結果になった場合、
誠実な人なら、
なぜそうなったのかを真摯に説明し、
そのことを詫びたりします。
さらに、
それによって方針転換をする場合や、
失敗の修復に取りかかる前に、
自分がその与えられた役割に
とどまることが相応しいかどうかを、
他人に伺うのが通例です。
しかし最近の政界、与党の姿は
それとは程遠いものです。
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後期高齢者医療制度、
障害者自立支援法、
郵政分割民営化、
三位一体改革、
骨太方針2006によるシーリング、
社会保障関連経費2,200億円の抑制、
これまでの医療政策など、
いずれの政策にも綻びが生じています。
しかし、これまで政権を担っていた
与党の皆さんからは、
その綻びに対するお詫びはおろか、
真摯な説明もありません。
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さらに私が不誠実と感ずるのは、
この綻びを引き起こした当の本人たちが、
いけしゃしぁとその傷の修復に乗り出して、
国民の歓心を買おうとしているその姿です。
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政策や方針の綻びが、
一つや二つなら、
私はまだ仏の顔もしています。
しかし、この綻びは、
今やあらゆる分野に及び、
この政権の枠組みのままでは、
制御不能なレベルに達しています。
それにも関わらず、
相変わらず従来通りの党内抗争を演じながら、
自己の正統性を強要する姿は、
誠実さとかけ離れた
欺瞞以外の何物でもありません。
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何の説明もお詫びもないなかで、
後期高齢者医療制度も予算シーリングも
その方針をなし崩し的に変えようとし、
それが当然の政策議論であるかのように
報道されています。
この姿は、本当に正しいのでしょうか。
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薄暮時に、人を殴って傷めつけ、
夜通し国民は苦しんでいます。
しかし、夜明けととも、
その同じ仲間が、お詫びはおろか、
病んでいる国民の前に、
逆に救世主のような顔をして
絆創膏を持って立っている、
これが今の与党なのです。
こんなやり口に、
国民はずっと欺かれてきたのです。
さらに今回の年金問題のように、
なし崩し的修復が不能だと見るや否や、
その責任を実務家、
つまり社会保険庁などに押しつけて
自分に否はないかのような顔をしています。
繰り返される茶番劇、
いや国民にとっての悲劇は、
もう終りにしなければなりません。