9月23日、第2回「国家公務員制度改革推進本部顧問会議」(以下、「顧問会議」)が首相官邸会議室で開催され、冒頭、座長に御手洗冨士夫日本経団連会長を、座長代理に田中一昭拓殖大学名誉教授をそれぞれ選出し、その後、「国家公務員制度改革の基本理念と具体的施策等について」の論議を行った。
論議の中で連合の高木会長は「官僚内閣制、各省割拠主義、政治主導の必要性など、現状の問題点をいかに改革するか、法律に書いてあることだけでは単なる技術論に陥ってしまう。また、資料のなかで国家公務員制度改革基本法第12条(労働基本権の検討)に触れていないのは問題。内閣人事局には、人事部と労務部の両方の機能が必要。時間差はあるかもしれないが、両方を包含する人事局を想定して検討を進めるべき」「原理原則を大事にし、国民の期待にこたえていくことが顧問会議の役割ではないか」との考えを述べた。
続いて、「今後の検討の進め方」について、御手洗座長から「来年の国会に法案提出するスケジュール(最終は2月)で検討をお願いしたい。具体的な検討の場としてワーキンググループ(以下「WG」)を設置したい。主査は、桜井委員にお願いし、顧問会議のメンバーから何人かと実務に詳しい学者を加えた構成としたい」との提案があり、基本的に了承された。
最後に、次回は10月中旬に開催することを確認し、終了した。
※ホームページ:http://www.kantei.go.jp/jp/singi/koumuinsuisin/komon/dai2/gijisidai.html