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【逢坂議員の国会情報】塊(バルク)での財政論議に要注意

国の借金は、615兆円余です。この利息は、今年だけで9.3兆円もかかっています。

凄すぎる額です。

その一方で、年金、・医療・福祉などの分野での自然増もあり、日本の財政運営は、相当に厳しい局面を迎えているのは事実です。

にも関わらず財源議論をしないのは責任逃れだとの指摘があります。

この指摘はもっともです。

しかし、財源議論には、いくつかのパターンがあり、注意が必要です。


== その1 バルク議論 ==

マスコミ、与党、官僚も含め、最も多いパターンは、財源の塊、つまりバルクによる議論です。

1)何かの事業を中止することで財源を確保する
2)増税する

このパターンの議論では、新たな事業を始める場合は、その財源に見合う既存事業を中止・縮減するか、増税するしかないという発想です。


== その2 無駄排除議論 ==

文字通り、既存予算の無駄を削減することで財源を捻出するというものです。

民主党の主張は、この無駄排除論だと、多くのマスコミや与党は考えているはずです。一部の民主党の関係者も、この無駄排除論が民主党の考え方だと思っているはずです。

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今の主な財源議論はこの二つです。


無駄排除議論は、誰も否定しないはずです。

マスコミも与党も野党も、無駄はダメだ。無駄を排除することは当然だと言うはずです。

しかし、この無駄排除論は、今の日本では機能しないのです。

なぜなら、日本の予算・決算は非公開なのですから、どこに無駄があるなんて、簡単には指摘できないのです。

マスコミや与党は、民主党に具体的財源を示せと迫ります。しかし、これには限界があります。結果的にバルク議論が正論だという雰囲気になります。しかりこれは官僚を利するだけなのです。

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今必要なのは、予算の徹底公開によって予算構造を変えることなのです。

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官僚は知っています。

無駄排除論では、予算情報非公開なのですから、民主党が具体的財源を示せないことを。

その結果、バルク議論になれば、今の予算非公開と官僚を利する予算構造を温存したまま、新たな財源が確保できるのです。

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徹底した情報公開もせず、予算構造も転換せずに、バルク議論に乗ることはできません。

結果的に、官僚の利権を温存し、そのツケは国民に回るのですから。

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民主党、というより少なくとも私は、安易なバルク議論には乗りません。

1 徹底した公開と予算構造の転換を早急に行うこと

2 その上で、無駄排除とバルクによる財源確保を行うべきです

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なぜこんな簡単なことが、マスコミに理解できないのか、私には理解できません。

とにかくバルクでの財源議論は、一見正論のように思われますが、官僚を利し、国民に苛酷を強いるだけなのです。

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2008年09月15日 06:43に投稿されたエントリーのページです。

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