メディアはここ数日、福田辞任と自民総裁選の話ばかり。「日経ビジネスオンライン」では「首相崩壊」という特集を組んでいるが、そこに、おもしろいコラムを見つけた。タイトルは「定食屋さん・自民党」物語。永田町界隈で有名だという。
以下引用
>その定食屋さんには、いつも常連客がやって来る。味は大してうまくない。店員の接客態度も決して褒められたものではない。夏場になれば食中毒もしばしば起こす。それでも客足が途絶えることはなかった。
なぜか。その村には定食屋さんが1軒しかないからだった。
ところが、ある時期を境に客が目に見えて減るようになってしまう。店主が表に出て隣を見ると、そこにもう1軒定食屋さんができていた。看板には「民主党」とあった。
常連客も、「自民党」という定食屋さんには飽きていた。今日は隣にできた定食屋さんに入ってみるか。そう考えるのが人情だろう。
客足が遠のいた「自民党」も、半年くらいならガマンもできた。それが1年以上も続くと、さすがにしんどい。そろそろ、「自民党」という看板を下ろそうかという話も出始める…。
定食屋さんの物語には「続編」がある。
どうせ閉店するなら、最後に店主を代えて最後の勝負をしてみることに。店主の候補は、当初本命視された人以外にも、老若男女、思いがけずたくさん手が挙がった。老舗最後の店主になるかもしれない。その人物は誰なのか。メディアも一斉に騒ぎ出す。
以上、引用終わり。
現政局を巧く言い当てている感じはする。問題はこの先(総選挙)、客(有権者)はどっちの定食屋に足を運ぶのか。辞任後の世論調査でも、自民党の支持率は依然と30%を超える。一方民主党は18%、支持なしが33%。
閉店が近い自民党だが、なにしろ戦後60年も続いた老舗である。いつ看板をかけかえて新装オープンするかもしれない。
とにもかくにもいったんは店じまい追い込む、下野させるところから全てははじまる。
「民主党は定食屋じゃなくてファミレスだ。こだわりの味もなく、中には冷凍食品も」との辛口コメントもある民主党だが、政権交代というからには、新鮮な素材で、これは美味いというメニューを出してもらいたい。
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