昨夜の突然の辞任劇。眠たい目をこすりながらニュースをみていた方も多いだろう。
今朝の新聞各紙は、一様に批判的であり厳しい社説や論説が目に付いた。
なかでも、「毎日」は2代続けて政権を放棄した淡白さは「自民党がもはや・・・国家を率いていこうとする政治家を持たず、ただ漂流するだけ」と指摘する。
戦後政治は自民党の一党支配が長かったが、93年の総選挙で自民党は過半数割れを起こし、戦後初めて野党となる。
村山政権下で与党に復帰するものの、その後の選挙でも衆議院での単独過半数には届かなかった。そこで、公明との連立政権がスタートする。
ところが、2005年の小泉・郵政解散総選挙で300議席に迫る大勝を果たし、安定的な政権運営をしているかのように思われたが、昨夏の参院選挙で自民党は大敗し、参院は与野党の勢力が逆転、「ねじれ国会」といわれる政治状況が生まれた。
細川政権の誕生にはじまる自民党的な政治の終焉は、15年かかっていよいよ現実的なものとなるのか。
突然の退陣と新しい陣容。「日経」は「この衝撃はそれほど長く続かない」とみる。そして、年末・年始の解散総選挙を予想する。
まだ、いくつかのよりもどしがあるかもしれない。しかし、民意は解散総選挙そして政権交代可能な政治的枠組みへ向かっているように思える。
額に汗して働く人々が確実に明日を託せる政治の夜明けが近づいていることを予感させる「驚き」だった。
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