社会保険職員の残業代はなんと8割が支給されていないことが組合の調査で判明した。「消えた年金騒動」以来、サービス超勤が問題になっていたが、今回の調査で裏付けられた。
1日当たり平均超勤時間は、2〜3時間が27.5%、3〜4時間が29.7%で全体の約6割が2時間から4時間の恒常的な超勤実態にあった。
また、土日の命令に基づかない勤務は75%の人が「あり」と回答した。命令を受けた場合でも、振り替えはほぼ半数が「取れない」と回答している。
このため、体調を崩す職員も増え、ほぼ100%の人が「身体の疲れを感じる」と回答。その原因は「業務に起因」し、その業務とは「電話・窓口対応」と答えた人が多数を占めた。
調査は、今年の2月、全国の組合員を対象に実施した。残業代の未支給や残業時間はいずれも全国平均を大きく上回った。
社保労北海道としては、調査結果を踏まえ、当局交渉や労働安全衛生委員会の活性化を求めていく。