7年前、一大センセーショナルを巻き起こした札幌市職の機関紙新年号が、「自治労通信2008.5.6、NO730号」で再びクローズアップされている。
とりあげられたのは「組合が見えない」に応える実践講座の3回目。チューターはレーベン企画の南雲聡樹さん。
「組合なんてもういらない!?」「三浦委員長真っ青」「がけっぷちに立たされた執行部」となんともショッキングな見出しが紙面に躍り、苦悩する委員長の写真がでかでかと掲載され、そのトレードマークの広い額にリード文が走る。三浦委員長とは、現道本部委員長のことである。
組合解散策動に対し、当時の委員長をはじめ執行部が年明け早々から組織防衛に走るという記事なのだが、もちろんこれはまったくのパロディ。
「不真面目だ」「冗談が過ぎる」など批判的な意見も当時は多くあったと聞く。
でもこの機関紙の狙いは「もし、組合がなかったら」ということをみんなに問いかけ、組合活動の原点を年頭にあたり改めて考えてみようということだった。
空気や水と同じように、日常的にはあたりまえとなっているのでその「重み」を感じることは少ない。しかし、いざ「解散」した場合のことを組合員に投げかけて、みんなで議論してみることも大切なことだろう。
なお、この機関紙は2001年の自治労機関紙コンクールでダントツの優秀賞を獲得。審査委員を務める南雲さんによれば、その後これを上回る機関紙は出現していないという。
この機関紙を思い立った背景や裏話は「自治労通信」に詳しい内容が載っている。
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