■「捜査共助できないのか」 中国側否定に閣僚ら不快感=北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/78886.html
警察庁は事件性を強調するが、この可能性は低いと思う。問題は中国の農産物に対する農薬の使用の甘さにあるのだと思う。
このことは、2月24日の北海道新聞の社説が指摘しているが、ここに問題の背景と本質的な原因があるように感じてならない。やたら「反中国」を煽ってもなにも変わらない。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/77894.html?_nva=28
つまり、農薬や殺虫剤は餃子の製造過程で混入したのではなく、餃子をつくるための原材料にもともと付着していた残留農薬ではないのか。
社説にあるように、中国は2002年のほうれん草問題以降、直接的な野菜の輸出品には検査を厳しくしたが、加工食品向けの野菜は、検査がいき届かないという。
餃子は、いうまでもなく豚肉にキャベツ、にんにくなどの野菜を混ぜ、それを小麦でつくる皮で包む食べ物。
この加工食品用の出荷野菜や小麦の残留農薬、中国の農家の使用の濃淡もあろうが、相対的に濃度の高い材料で作った餃子が「事件」につながった可能性が高いと思う。
中国は、これを機会に、加工向けの農産物の検査と農薬の規制を一層強め、日本は、事件性を強調するのではなく、加工食品の農薬検査体制を強化すべきだろう。
さらに、食品輸入業者も独自の検査を実施し、安全な製品管理に努力することだ。
それにしても、食料の多くを中国に頼る日本の台所。人間の生命を育む大事な食料を市場原理にゆだね、そして海外に依存するというこの発想を政府も企業もそして消費者もおおいに考え直すべき時ではないだろうか。
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