自治労北海道学校は、11日春闘討論集会終了後リーダーコースを開催した。
この日は、参議院で『新テロ特措法』が否決され、衆議院で57年ぶりに再可決された許しがたい歴史的な日。
主催者を代表して、三浦委員長は「平和を守る運動、憲法9条を守るたたかいを強化し、学習を深めよう」とあいさつした。
講師の国際基督教大学教授の最上俊樹さんが「国連の安全保障と日本の国際貢献」について話した。
最上教授は、「日本には世界で何が起きているのか分からないでる人がたくさんいる。」とし、今、米軍の後方支援をするかどうかが大きなスローガンで、できなければ『日本が世界から孤立する』というのが唯一の決め手になっている。どう孤立するかの何も説明がない。給油をしない間、日本が世界から孤立しただろうか?」また、「敵と戦うことで国際社会の抱えてる問題を解決できるのか?同盟国の後方支援をどうするかじゃれている場合じゃない。追い詰められている人たちの暴力をどうやってやめさせるか、抑圧や、貧困やつくりだしている人たちの問題など、世界の問題解決をしていくべき」と話した。
最上教授(写真)は、北海道古平町出身の法学者。専門は、国際法、国際機構論。
1974年東京大学法学部卒業。1980年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、法学博士(学位論文「欧州共同体の組織構造 -超国家的組織論再構成の試み-」)。1999年から2001年まで日本平和学会会長を務めた。
著作
[編集] 単著
『ユネスコの危機と世界秩序――非暴力革命としての国際機構』(東研出版, 1987年)
『国連システムを超えて』(岩波書店, 1995年)
『国際機構論』(東京大学出版会, 1996年/第2版, 2006年)
『人道的介入――正義の武力行使はあるか』(岩波書店[岩波新書], 2001年)
『国連とアメリカ』(岩波書店[岩波新書], 2005年)
『国境なき平和に』(みすず書房, 2006年)
『いま平和とは――人権と人道をめぐる9話』(岩波書店[岩波新書], 2006年)
『国際立憲主義の時代』(岩波書店, 2007年)