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【☆9復興支援活動】大槌町、釜石市、大船渡市、陸前高田市は今…

見出しの表示は下記の通りグループごとに☆、☆2、☆3、☆4、☆5、☆6、☆7、☆8、☆9(☆9は第9グループのこと)としています。

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6月5日(日)
報告者 第9グループ:山田光紀(京極町職労)


今朝は午前6時に起床。昨日は大部屋で就寝しました。前任者の8Gのみなさんとホテルの前で記念撮影。このあとみなさんは現地視察のあと、青森市にむかいます。
あたたかい声援と見送りを受けてバスに乗車。北海道の6人は義援金と仮設住宅の事務補助の2班に別れての作業です。
 
今日は日曜日。義援金作業はないので3人は山形・大阪の仲間たちと一緒に、宮古市の仮設住宅の引っ越しの手伝いです。
われわれ3人は隣町の山田町にむかいました。
町の名前に若干の親近感を覚えながら現地に到着しましたが、スケジュールが変更になり今日の予定作業がなくなったとのこと。岩手県本部の野中書記長の案内で、県南の被災状況を視察することになりました。車は海岸線沿いを南下し、大槌町、釜石市、大船渡市を越えて陸前高田市まで行きました。これより南は宮城県気仙沼市です。

○大槌町(おおつちちょう)
故・井上ひさしさんのゆかりの地として有名。吉里吉里地区や「ひょっこりひょうたん島」のモデルとなった島を見ながら、役場前に到着。庁舎の時計が15:15で止まっています。おそらく津波が来た時間を留めているのでしょう。地震が来たとき、職員が庁舎前に集合したところを津波が襲ったそうです。町長はじめ30数人の職員が被害に遭い、現在は副町長が別な場所で町の業務の指揮をとっているそうですが、まもなく任期が切れてしまい、今後どうなるのかは未定だそうです。

20110605a-0515.jpg
大槌町役場(クリックすると大きく表示されます)

○釜石市(かまいしし)
新日鉄で有名なこの町も、企業の撤退で9万人もいた人口が1/3ほどになっているそうです。港にむかう道路は走行はできるものの、アスファルトが波打っているので車が上下に揺れます。港に着くととても大きな貨物船が停泊していました。…がよく見ると船底が見えます。聞けば、津波で船が持ち上げられて陸に乗り上げ、岸壁に引っかかってしまったそうです。すさまじい威力を感じさせます。


貨物船

○大船渡市(おおふなとし)
砂浜や近くの街がまるごとなくなってしまっています。北里大学の学生寮の空き部屋は、災害支援の県職員の方も使っており、陸前高田市まで40分かけて通勤しているそうです。
途中のドライブインで休憩しましたが、休日ということもありたくさんの車が多く、通り過ぎた方が私たちの着ている「復興支援」と書かれたビブスを見て会釈してくれました。

○陸前高田市(りくぜんたかだし)
県内で最も多い、60人以上の職員が犠牲になったそうです。景勝地・高田松原も1本だけ残して全滅。これまでの街は家の基礎が残っていることが多いのですが、ここはそれすらも見えないところが多く、市街地は見通しが良すぎるくらいです。数十センチの地盤沈下があり、土地が平らなため津波の海水が抜けきらず、所々に大きく水がたまり、まるで水田のようです。水は海岸から8キロ先まで被害を与え、竹林も斜めになっていました。水源には塩分が入ってしまい、ポンプで汲めてもしょっぱくて飲めないため水道は復旧していないそうです。

20110605c-0554.jpg
海水が残る陸前高田 復旧ボランティアも活動
(クリックすると大きく表示されます)

予定していた業務ができなかったのは残念でしたが、被災地を丁寧に案内していただき、とても勉強になりました。塩分を含んだ土壌では作物が育ちません。新しく街を作るには都市計画などの見直しも必要でしょう。まちづくりの計画を立てる際には、有事にはこういう状況になる可能性があるのだという共通認識をもって望むことが大切なのだと感じました。

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2011年06月06日 18:42に投稿されたエントリーのページです。

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