4月10日スタートした「東日本大震災」自治労復興支援活動中の北海道本部第1グループ活動報告が届きました。
(画像は、クリックすると大きく表示されます)
---------------------------------
第1グループ
2011.04.13(第4日目)の報告
第2グループ以降も同じ任務配置になるとは限らないが、第1グループの活動状況や現地・宮古市での様子は、組合員専用ページに既報の報告、本部資料などで雰囲気はつかめていただけたかと思う。
本日、13日も夜勤組からの引き継ぎで始まった。
第1班の石狩市職労の2人は、昨夜も宮古市の担当者(市職員・一部事務組合職員の2人)を仮眠させて、自らは寝ずの番だったと言う。班長として「無理をするな」と言ってみても、みなぎる使命感の前にはかすむばかりだ。その犠牲的精神には頭が下がる。
さて、岩手県の天気予報に「風注意報」とか「風警報」があることは既にお伝えしたが、今日は朝から台風並みの強風に見舞われ、我々の任務にも少なからず影響が出た。
避難所の集約化に向けたパーテーション(応援に来ている中学校の先生がダンボールを加工したもの。)の運搬は、校庭を横切ればスグなのに、校舎内をぐる〜っと回り道しなければならなかったり、入口と体育館を結ぶ渡り廊下に雨・風よけのために張っているブルーシートをズタズタにされ、応急処置をした上で明日張り直しが必要となるなど…。
北海道なら間違いなく「台風」なのだが、地元の人に言わせれば「春一番」か何番か?くらいの感覚で、数年に一度この時期の強風(暴風?)は珍しいことではないのだと言う。
他の班でも同様に、今日の作業を延期した避難所もある。
避難所による現状の違いも顕著になってきた。
某班では、毎日・昼夜交替する市職員がなかなか判断を下せないこともあって、北海道団としては「出しゃばってはいけないよ」と意思統一しているのだけども、どうしても「仕切る」ことを求められてしまい、それで避難者からも信頼されて、近々「ずっといて!」の署名活動が起きるとか(この段落の一部に誇張あり)。
また別の班では、支援物資の食料を傷まない内に消費しないと、送ってくれた人に申し訳ないと、被災者への配布に色々と知恵を働かせたりもしている。
この班では、今夜からの24時間勤務を志願した深川・滝川の若者2人が、「仮眠は取れるから」と日勤帯の手伝いにも来てくれたと言う。
これに刺激された先輩たちも「全員が24時間勤務を経験しよう」と、本部の割り振りを自ら修正(勝手に変更?)して明日からの残り任務にあたる。
こうした活動を地元紙「岩手日報」が取り上げてくれたことは既報のとおりである。
避難所における人間模様の難しさや、宮古市職員との連携の課題など、触れたい課題はまだまだあるし、時間的制約から他県メンバーとの交流ができていないことは残念であるが、少なくとも北海道から参加している15人の仲間は、今回の活動を通じてさまざまなことを学んでいる。
つたない報告ではあるが、雰囲気を感じ取って、第2グループ以降の活動に参加してくれる単組・組合員が増えてくれることを祈るばかりである。
明日は最高気温が19度の予報。
ももひきをはかずに、また充実した汗を流せるよう頑張りたいと思う。
(報告者=道本部・木村美智留)