連合北海道
2013年08月23日北海道最低賃金734円(+15円)で結審なる!
8月21日に今年度の北海道最低賃金が結審されました。
北海道地方最低賃金審議会は、8月21日午後5時半より第5回となる本審を開き、平成25年度の北海道最低賃金を現行の719円から15円引き上げで734円に改正することで結審した。
決定状況は、専門部会、本審ともに全会一致とはならず、使用者側反対、労働側と公益側賛成により決着した。10月18日が発効日の見込みとなる。
審議は、中央最低賃金審議会が8月7日に示した「北海道は11円~22円」という幅のある目安、さらに「生活保護とのかい離を2年以内に速やかに解消する」ことの捉え方が争点となった。
労働側は、北海道だけが生活保護以下であってはならないこと、北海道における非正規労働者の比率が4割超と非常に高く、その内、3分の1が主たる生計者であることを重視し、本年度での生活保護とのかい離解消に努めるよう強く主張した。これに対し使用者側は、ここ数年大幅な引き上げが続いてきていることや、個別企業の支払い能力の限界を強調し、生活保護とのかい離解消は柔軟に対応すべきと主張したため激しい攻防となった。
労使とも歩み寄りできず膠着状態となったため、公益側が示した15円をどう判断するかが問われたが、①今回の改定額15円は、過去最高の引き上げ額であることや、②生活保護とのかい離を来年解消させることが示されたこと、③答申のなかに「中小企業・小規模事業者への支援拡充」、④行政機関発注の契約における履行確保への配慮など盛り込むことが出来たことを一定評価し、公益提示に賛成することとした。
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