本部情報

2013年04月24日

男性は『席を譲る勇気』、女性は『座る覚悟』を=男女がともに県本部代表者会議

4月18日、東京都・主婦会館プラザエフで「2013男女がともに担う自治労県本部代表者会議」が開かれ、43県本部65人(男性36人、女性29人)が参加した。

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はじめに、氏家書記長が「政府予算が衆議院を通過し、これから参議院での議論となる。自治労として課題を参議院に持ち込む。4・26山場、5月~6月のたたかいにむけ、闘争態勢の構築を確認した。全国的な状況は、削減なし90単組、削減あり59単組、要求書は約半数が提出している。連合で公務員制度改革について意見交換、民主党で議員立法での提出の動きがある。参議院は民主党が第1党、しかし自民と1議席の差、あいはらの必勝がより重要になる」と述べあいさつした。

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【氏家・本部書記長】

つづいて、「あいはらくみこ」参議院議員が「男女ともの運動は少しずつ進んでいる。自分も関わってきた経過から女性の参画は重要。地方交付税法改正は、法律そのものへの暴挙、分権の地方への介入、また、労使自治、地方自治への介入、このたたかいに負けると安心の生活への不安が広がる。アベノミクスは臨時非常勤等職員への影響も考えると真逆の政策、地方疲弊が広がる恐れもある」とあいさつした。

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【あいはらくみこ参議院議員】

その後、青木事務局長が①2012年度の経過・総括、②男女平等に関する調査結果の報告、③組織基本調査より男女平等参画の推進状況分析、澤田副委員長が「2013男女平等産別統一闘争」の取り組みについて提起した。

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【青木事務局長】

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【澤田・本部副委員長】

講演では、三浦まり・上智大学法学部教授が、「男女平等社会にむけて労働組合に求められる役割とは」と題し講演した。

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【三浦まり・上智大学法学部教授】

三浦教授は「世界経済フォーラムで発表されたグローバル・ジェンダー・ギャップ指数が日本は101位、毎年順位は下がっている。女性労働者の現状から社会的整備をはかる課題が多い」と話した。また、「先の衆議院選挙で、国会議員の女性比率は減少、日本はアラブ諸国と同水準。国会での質問でも男女差が明らかで、関心の領域に相違がある。女性議員の増加が必要。夫は外、妻は家庭の考え方が、若い世代程保守的」と、調査データから見えてきた課題などにふれながら話した。

つづいて、9グループに分けたグループディスカッションを「全単組で男女平等産別統一闘争の交渉を持つために工夫すること」「県本部推進委員会の活性化のために」を討論の柱としておこなった。3グループから発表があり、①統一闘争に盛り上がりがない、②男女ともが女性中心、男性の理解も重要、③動機付け、意識付けが難しいが、しっかりと取り組めば成果の出る課題、④次につなげる仕掛けが必要、⑤春闘要求と抱き合わせた取り組み、⑥目線をしっかり男女ともとすること、女性に偏りがち、といった報告があった。

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【グループディスカッションのようす】

最後に、西田局長が「発表で女性の発言者がほしかった。男性は席を譲る勇気を、女性は座る覚悟が必要。女性が経験する機会が少ない。男女平等の取り組みは女性が関わる機会でもある。男女差別について、日本は遅れている。女性労働者の有効活用でGDP4~5%は上昇するとされている」とまとめた。

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