青年部

2013年03月18日

『事実を見る目を養うこと』が大切=道本部青年部座長養成講座

3月16日~17日、札幌市・自治労会館で「2013自治労北海道本部青年部座長養成講座」が開かれ、45単組総支部71人(うち女性14人)が参加した。

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今年初めて開かれる「座長養成講座」は、8月に開かれる「自治労道本部青年部夏期交流集会」での座長の養成と、労働者としての視点を養い、それぞれの単組や職場で実際に起こっている問題に対して、「なぜその問題は起こるのか」「背景には何があるのか」を実態討論で明らかにして、単組・職場での運動につなげていくことを目的に開かれた。

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【瀧口・道本部青年部長】

はじめに、瀧口青年部長が「国公給与7.8%削減の地公波及の問題、一人ひとりの問題意識も重要だが、仲間がどう思っているのかをつかむことも重要。実態討論の積み重ねでどういう視点でモノを見るか活動家を養成するのが目的。実態討論の重要性を学習してほしい」とあいさつした。

その後、大出・道本部書記長が「労働者のモノの見方考え方」と題して講演した。

大出書記長は「マスコミは国民を洗脳するため、さまざまな情報発信をしている。アベノミクスを絶賛するような報道や原発の問題など極端な表現をしている。本質をどう見るか『事実を見る目を養うこと』が大切だ」と述べた。また、「公務員は労働者だ。国民のほとんどが労働者。賃金はもらうものではなく、当り前に払われるべきもの。休暇の取得や、超勤手当の支払いも当然の権利。労働はしっかりやった上で、労組に結集して、当たり前の権利の行使や賃金・労働条件の改善を実践することが重要。権利行使や労働運動をすることで評価が下がるのではない、労働者として当たり前のことだ。権利や賃金制度が生まれた背景を学習してほしい。同時に仕事の質を高めることも議論してほしい」と強調した。

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【大出・道本部書記長】

最後に、「疑問に思ったことは出していこう。1人では物事を解決できない。仲間をつくりみんなで運動することが重要だ。4.26は自治労存亡をかけたたたかい、7月の参議選のあいはら勝利にむけて頑張ろう」と述べた。

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【真剣に講演を聞く参加者】

引き続き、根本・道本部賃金労働部次長が「国公の臨時特例措置の地方強制反対」と題して、国公給与の改定及び臨時特例法についてのこれまでの経過や問題点、地方公務員への影響遮断のたたかいについて具体的に説明した。

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【根本・道本部賃金労働部次長】

その後、分散会討論が行われ、切実な職場実態や日頃の不満や不安が出された。

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【分散会討論のようす】

分散会討論では「上司が定時で帰らずサービス超勤していて、自分も同じように一緒に遅くまで仕事している。上司には言いづらい」「質のよい仕事をしたいが、質を高めようとすると自分がまいってしまう」「昼休みも窓口対応をしている」「職場でおかしいと言える場や、仲間と話し合える場が少なくなってきている」「当局責任であるはずのワークルールなどが徹底されていない」など、自治体職員として「良い仕事をしたい」といった思いと「そうは言っても今の仕事で精一杯」というジレンマを抱える率直な思いが出された。

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【分散会報告の後、デスカッションで課題を共有した】

最後に、瀧口・道本部青年部長が「運動の原点は『仲間の率直な声、職場で起きている事実からの運動』集会で得たものを、単組・職場でどう生かすかが一番重要。自治労運動の先頭に立つのは私たち青年。職場にこだわり、ありのままの事実を全体化したたかおう」と集約した。

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【職場に、『ほんものの労働運動』をつくるため団結ガンバロー】


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【参加者の感想】

◇十勝地本・足寄町職労・柴崎美来さん
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これまで座長の経験はありませんが、今後の勉強のためと思い今回参加しました。
大出書記長の講演を聞いて、マスコミの提供する情報を鵜呑みにするのではなく、報道の裏にあるものやどういう意図があるのかを考え、労働者の視点から事実を見る目を養うことが必要と感じました。あと、ストライキについての話がとても興味深かったです。分散会では、職場実態討論の合間合間に、座長として心掛けることや進め方のテクニックも教えていただき、とても参考になりました。
単組から一人で参加して、少々心細かったのですが、周囲の方に気を配っていただけたおかげで、交流会もとても楽しめました。ありがとうございました。


◇留萌地本・小平町職・星野真樹さん
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今回の集会に参加して、多く仲間の職場の現状、考え方を聞くことができました。「分散会の在り方」について、分散会で議論しました。私は組合役職、年齢構成などの関係で各集会で座長を担うことが多くなり、「どう分散会を進めれば良い分散会になるのか」という疑問を抱いていましたが、青年部の先輩の方が「一つの問題について、自然と皆が考え合うことができたとき、良い分散会と思う瞬間だ」と言った言葉が印象的でした。悩みが少し解消されたように思います。参加できて本当に良かったです。

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