女性部
2013年03月15日女性の活躍が経済社会活性化につながる=3・8国際女性デー自治労女性集会
3月8日、東京・主婦会館プラザエフで「3・8国際女性デー自治労女性集会」が開かれ、32県本部60人が参加し、北海道からは戸村道本部女性部長、室蘭市職労・島田瑞穂さんの2人が参加した。
はじめに、澤田・本部副委員長、あいはらくみこ参議代理として吉田・本部臨時執行委員のあいさつのあと、松澤・本部女性部長が集会提起が行われた。
続いて「臨時・非常勤等職員の組織化と女性の労働権確立の課題」と題し、全国ユニオン連合鴨桃代・代表が講演した。鴨桃さんは、解雇されないように非正規同志で時間外などをして競争しているという実情や、非正規を放置しておいたら正規の賃金・労働条件の劣化は止まらない、ディーセントワークの実現(均等待遇・直接雇用・無期雇用・ワークライフバランス・労働時間規制)の重要性などを話した。
集会と並行して行われていた、連合中央の街頭宣伝では、本部女性部参加者を代表し北海道参加者の2人が有楽町でバラの花、テイッシュを通行者に配った。
終了後、よみうりホールに移動し、「連合3・8国際女性デー中央集会」が開かれた。
「女性の活躍を促進し、男女平等社会を実現しよう!」のテーマのもと古賀伸明・連合会長のあいさつ、高橋睦子・連合副事務局長が基調提起を行った。
その後「女性の活躍促進と日本経済社会の活性化」と題し、㈱日本総合研究所藻谷浩介さんが講演した。
藻谷さんは、「日本経済再生の鍵は女性就労促進であり、そのことによって家計収入が安定し、保育所を利用でき出生率上がる、地域活性化の鍵は女性経営者増加であり必要なのは、性別問わない地域の人材力の総結集であり、結果として必ず女性が地域づくりの前面に出てくる」と述べた。また、「男女共同参画の最大の障害は、女性へのあなどりが染みついた一部男性の存在であり、男性の方がより能力のある女性よりも地位を得やすい今までの世の中の仕組みはライバルが減って好都合である。女性側にも求められる課題克服として、男社会のシステムに浸った多くの女性の経験不足と主張の弱さ受身の態度、『女の敵は女』というさみしい状況、頑張る同性を支援できない心の貧しさ、腹を据えて表に立ち批判を堂々と受ける女性の増加が世の中を変えるなど、女性の活躍がいかに経済社会の活性化につなげるか課題だ」と強調した。
(2013春季生活闘争3.8国際女性デー 藻谷浩介氏資料)
http://www.jtuc-rengo.or.jp/gender/library/data/iwd20130308.pdf
集会には「あいはらくみこ」参議もかけつけ、来たる参議院選挙への決意を力強く述べた。最後に全体で「Solidarity Forever」を合唱し、集会アピールを採択した。
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【参加者の感想】
◇室蘭市職労・島田瑞穂さん
単組や地本、道本部で実施される国際女性デーには参加したことがありましたが、今回は初めて中央での集会に参加させていただきました。3・8国際女性デー自治労女性集会は40人程度の参加があり、全国ユニオンの講師の方から法令が変わった点を分かりやすく説明があり、この変化を生かした活動を行い女性労働者の労働条件の改善していくことが大切であると感じました。
また、派遣社員などで労働組合がない労働者でも、ユニオンという組織は1人からでも入れることが出来ることを改めて知り、積極的に加入して労働条件の改善につなげてほしいと思いました。
つぎに会議を中座し、有楽町駅前で実施した街頭宣伝にも戸村部長と一緒に参加しました。春のように暖かい中、60人程度の参加者と一緒に、1000本くらいの薔薇の花とティッシュを配布し、通行人は嬉しそうな顔で薔薇の花を受け取られていました。
中央集会では、日本は人口の男女差は少ないが、国会議員の女性の数は、前回の衆議院選により大幅に激減しており、女性の意見を反映が難しい社会になりつつあること危惧していました。
横浜市は保育所の待機児童が全国ワースト1位でしたが、市長が女性にかわり1年で待機児童を0にした話に衝撃を受けました。
メディア等に踊らされ、真実が見えなくなり、政治家や評論家も正しいデータを理解していないことに驚き、またとても勉強になる講演を聞くことが出来ました。
今後はますます、少子高齢化により女性の労働者が社会を支える力になっていくと思いますので、女性が働きやすい職場環境に向けて、取り組みを強化してほしいと強く思いました。とても有意義な時間となり参加させていただきましたことに感謝しています。
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