2013年02月01日

正規・非正規間の「くさび」どう乗り超える!あいはら再選!=藤盛副委員長

第85回自治労臨時大会では、2日目の2月1日、藤盛副委員長が本部方針を支持・補強する立場で発言した。


藤盛副委員長

◇春闘の重点課題について
道本部は先に開催した春闘討論集会で、公契約条例や非正規問題に取り組んでいる大学の先生から講演を受けた。
その際自治体職場における正規・非正規の処遇の違いが民間企業より大きくなっていることが指摘され、正規と非正規の間のある意味「くさび」をどのように乗り超えていくかが喫緊の課題であると問題提起された。多くの単組役員が臨時・非常勤の仲間との向き合い方を考えさせられ、すべての自治体で一歩踏み出した取り組みをしなければ、自治体を取り巻く現状は変わらないことを再認識した。
今一度、連合の雇用の劣化に対する方針について、自治労としても臨時・非常勤職員の処遇改善、定数化などの具体的にどのように進めるか、より深化した議論を行っていくべきではないか。

◇公務員連絡会の政府・人事院への対応について
昇格制度の見直しが強行され、昇給制度についても前政権の閣議決定を僅か2月で方針転換する事となった。
このような安倍政権に対して見極めと対応の議論が不足している。地公への影響遮断を政府と確認してきたのに、政権が替われば国と地方の関係もぶちこわすような乱暴な対応を取る自公政権に対して、徹底的に対峙する方針とすべきであり、もはや2014年3月まで国公給与は決着済みといえないことを肝に銘じて対人事院の対策を方針化してほしい。政府と人事院へむき合う公務員の労働組合としての姿勢が問われている。

◇国家公務員の臨時特例削減の地公への影響遮断ついて
本部から強い決意が示された。北海道本部としても全力でたたかう決意だ。この臨時大会全体しっかり意思統一しよう。2月27日に開かれる本部拡大闘争委員会での力強い方針を求める。

◇社会的セーフティネットと生活保護制度改革の取り組み
生活保護費の大幅な減額について憲法25条における生存権に関わる大きな問題であると言える。生活保護費の削減に反対することはもとより、生活保護に陥ることのないよう第2のセーフティネットの強化について全国の福祉事務所から意見反映の上、取り組む必要がある。

◇脱原発社会実現にむけた取り組み
脱原発の取り組みが弱くなってきている。この課題を風化させないための取り組みを展開が必要だ。

◇参議院議員選挙のたたかい
衆議院議員選挙の結果がもたらした現状を踏まえて「あいはらくみこ」の必勝にむけて、あいはらの出身である北海道本部としても全力をあげてたたかう。本部、全県本部の支援をお願いする。


なお、参加団会議で、確認された内容は、発言時間7分に限られているため、他県本部の発言や本部の中間答弁を踏まえて、発言内容に含めない、あるいは簡潔にしている部分がありますので、趣旨は下記をお読み取りください。

◇雇用と年金の接続について
雇用と年金の接続は特に町村段階で大きな課題となっている。この事は、運用状況比べ見ても明らかである。
運用できていない自治体では、その必要性については理解しつつも具体的な運用の方法や工夫の仕方などに関わる情報が不足している実態にある。具体的な運用事例を情報化し、単組へ発信するとともに、各都道府県段階での真摯な助言が必要と考えている。法整備が後からとなる見込みだが、使用者としての責任を追及する姿勢を強め、民間よりも遅れている雇用と年金の接続を早急に進めるべきである。

◇国家公務員の臨時特例削減の地公への影響遮断ついて
組合員からはどうしてもっと対策や運動展開ができないのかという厳しい意見が寄せられている。大衆的な運動がなく結論だけが知らされるということが続いており組織不審につながってきている。今回の政府の行動は国と地方の関係という仕組みを大きく壊す問題であるが、今後どのように給与削減を地方へ強制させないようにできるかが重要であり、自治労の存在価値が問われる闘いとなる。地財確立に向けては連合にしっかり働きかけ幅広い戦線を構築し、住民世論を喚起して対策すべきである。
特に地方六団体が反対をしていることなどを踏まえ、国会での質問を徹底するとともに、そうした中央の対策を後押しするためにも、地公部会が提起している500人規模とする集会では取り組みが不十分ではないか、もっと大規模な中央行動を展開すると同時に、自治労からの連合に提起して、各地域の連合組織と共闘して、すべての自治体で意見書採択をはじめとするあらゆる運動展開げできるよう連合中央への働きかけをお願いしたい。

◇公務員の権利回復のたたかいを方針の基本へ
政権交代となり、労働基本権回復に向けた現状の認識について、本部の見解を伺いたい。この間の努力には敬意を表すが、結論から言えば残念ながら、残されたのは国公と地公の給与削減だけとなった。このことに対する真摯な総括議論が必要である。
次のステップにむけては何としても消防職員の団結権の回復をはじめとした、労働基本権の回復の取り組みを最重点として取り組みことは当然だが、具体的な展望を示していただきたい。

◇地域主権、道州制について
自治労は地域主権確立のため基礎自治体の体制強化、税源移譲をセットとした大幅な財源移譲を追求してきた。現在の政権は道州制を5年以内の導入をめざしているが具体的な議論がなく、きわめて拙速である。また道州制を早急にすすめることは中央集権型政治の復活と言っても過言ではない。道州制導入にあたり自治体の簡素化と行政改革を行うとされていることから、さらなる地方交付税の削減、税源移譲なき権限移譲も十分想定される。
このことから地方自治、地域住民を守るため自治労は先頭に立って勢力的にたたかう必要がある。

◇脱原発社会実現にむけた取り組み
3.11以降、世論は脱原発へと向い、当時の民主党政権も「2030年代原発ゼロ」方 針を作り上げました。しかし、安倍政権は政府の方針を180度転換し、原発新増設についても容認する姿勢を示しています。
この間、1000万人アクションとしての署名行動など、この課題を風化させないための 取り組みを展開してきたと考えます。しかしながら、署名行動という取り組みが終了してから、自治労として地域に発信する取り組みが弱くなっています
集会への参加なども重要ですが、世論が再び原発容認に傾き始めている現状からも、具体的に地域に発信する運動展開が必要です。
自治労本部が先頭に立ち、強力な指導性の発揮を求めます。

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