2013年02月22日

良い職場環境が、安心なまちづくりにつながる=道消協青年・女性研修会

道本部消防職員協議会は2月20~21日、札幌市・自治労会館で「2013年度道消協青年・女性研修会」を開き、81人が参加した。

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はじめに、主催者を代表して鎌田・道消協会長が「昨年の衆議院選挙の敗北で、労働基本権回復が見込めなくなってしまったが、やるべきことは変わらない。初心に戻った運動展開が必要。本研修会で学んだことを職場や地域で活かしてほしい」とあいさつした。その後、藤盛・道本部副委員長が2013春闘における課題などに触れあいさつした。

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その後、第1講座として北海道消防職員協議会・菅原宏仙副会長が「消防職場と賃金労働条件」と題して講演し、労働基準法の基礎や消防職員と労働基準法との関係、消防職員の変形労働時間性の問題点などについて話した。

引き続き、第2講座として札幌地域労組・鈴木一書記長、田井自動車支部・橋本良太支部長が「田井自動車労組結成・たたかい」と題して講演した。

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【札幌地域労組・鈴木一書記長】

鈴木書記長は、「民間では労基法を守っていない。労働者は経営者に逆らうと、平気で経営者は法律を無視し不当労働行為をしてくる。労使対等となるためには組合の結成が必要」と述べた。また、田井自動車の「徹夜での残業が多く、残業代が払われていない実態」「組合結成しストライキを行使してたたかった経過」「その後、経営側が弁護士を窓口として団体交渉を拒否している現状」など具体的に紹介があった。最後に「労基法・労働法は組合活動(組合結成)があったはじめて守られるもの。組合結成の必要性を感じてほしい」と呼びかけた。

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【橋本さん(札幌地域労組・田井自動車支部長)】

橋本さん(札幌地域労組・田井自動車支部長)は、「会社の不当な圧力や経営方針により、退職者やメンタルの職員が出ている。昨年の一時金は組合に加入しているという理由だけで一切払われなかった。会社に詰め寄っても、弁護士に任せているとの一点張り。残業拒否闘争をしたが、固定で払われている残業代(法的には基本給)が払わないと脅され、今は三時間の残業をしている。会社は好きだし、良い仕事をしたいが、どうして不当労働行為を繰り返すか理解できない。会社側の考えが変わるまでたたかわなければならないと感じている。安心・安全な消防車を提供できるよう引き続き頑張る」と述べた。

二日目は、第3講座として「消防職場の賃金・労働条件を考える」をテーマに、8グループに分かれてワーキンググループ・テーブル討論が行われた。その後、グループごとに発表で課題を全体化し、最後に田中・道消協副会長が総括し終了した。


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【参加者の感想】

江別市消防職員協議会 岡久 佳乃子さん
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今回、研修会に参加し改めて私達の働いている環境・労働条件などを再確認することが出来ました。また、多くの民間企業の方々が自社をより良くするために活動していることを聞き、今、私達が働いている環境をただ受け入れるのではなく、良い職場づくりのために活動をすることが、市民の方々に安心していける街づくりにも繋がると思い、今後も活動に関わって行きたいと思います。


芦別市消防職員協議会 鴇田 圭亮さん
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今回参加して、たくさんのことを学びました。労基法と消防職場についての知識を深め、田井自動車の方からとても貴重な話も聞きました。組合を立ち上げるということは、容易なことではなくて、さまざまな苦労があり、たたかっているのだと感じました。グループワークでは、他市町村の消防職場の状況、勤務状況などを比較し、改善策について討議し、発表しました。この消防協青年・女性研修会を通じて、また沢山の仲間が出来たこと、情報を共有できたことがいい経験となりました。研修会を開催していただきありがとうございました。

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