女性部

2012年08月22日

女性部運動の「原点」に立ち返る時期=網走地本女性部

網走地本女性部は8月19日、北見市で「2012網走地方本部女性交流集会兼単組・総支部代表者会議」を開き、11単組24人が参加した。

20120822abashiri-jyosei-0417.jpg


午前の部では、「女性が働き続けること~空知地本 妹背牛町職のたたかいに学ぶ」と題し、空知地方本部・越智副執行委員長、北口書記次長より講演を受けた。

北口書記次長からは、2003年に妹背牛町職でおきた共働き解消の不当退職強要事件の経過についてお話いただいた。当時の当事者でもあった北口さんから、当局より再三にわたって退職を迫れたこと、退職したら臨時職員として雇用すると要請されたこと、行政改革の一環としてあらたに施設管理係(清掃係)への内示を受けたこと等、時系列に沿って詳しく説明を受けたのち、当時の空知地本女性部長でもあった越智副委員長がこの退職強要事件の問題点について講演した。
問題点として、①当局側が共働き職員を個別に呼び出し、退職し臨時職員となるよう求める ②町の行政改革の項目に「職場内共働きの解消による職員数の削減」を明記 ③退職を拒否した職員を「清掃係」を新設し、異動内示を出したことがあげられ、1単組の問題ではなく、自治労北海道本部、空知地方本部、単組と連携して交渉の末、人事異動の白紙撤回を勝ち取った。本事件では、いくつかの法律に抵触しており、勧奨退職について違法性があったことなどについて話された。

講師からは、当時この事件に関わったことが、その後の女性部運動にかかわる原動力にもつながっていること、「もはや女性部は・・」という言い方もされるが、この事件はそう遠い過去の話ではなく、まだ起こりうる可能性もあること、私たちが選挙闘争に関わる必要性について学んだ。

本事件については、はじめて聞く参加者も多く、「同じようなことがいつ自分の身に起きるかわからない」といった感想も多く出された。

午後の部は、執行部提起の後、分散会を行い、午前の講演を聞いての感想や、男女がともに担う自治労運動への参画、単組女性部運動を担う上での悩み等、活発な意見が出された。

20120822abashiri-jyosei-0449.jpg

その後、3単組より月間中の取り組み等の報告があり、今野女性部長の全体集約で集会を終了した。

今年度、網走地方本部女性部は「女性部の存在意義」についてあらためて全体で考え合うことを目的に据え、2回の集会を開いてきた。

集会への結集状況など、各地方本部・単組において苦慮していることとは思うが、執行部側の目的が薄らいで、単に「参加が得やすい内容」のみを追求しての企画運営では、逆に組合員の賛同は得られないのではないだろうか。
今回網走地本女性部は、数年ぶりに本集会で分散会を盛り込んだ。「分散会が入ると参加者が少なくなるのでは?」という懸念もあり躊躇してきた経過もあるが、いざ分散会では参加者から活発な意見が出された。

あらためて、女性部全体としても運動の「原点」に立ち返る時期にきているのではないかと感じる集会であった。
(網走地方本部女性部・特別幹事・結城みどり)

コメントを投稿


組合員専用ページのTOPへ

Copyright © Jichiro Hokkaido. All rights reserved.