道本部情報

2012年07月09日

「新型うつ病」の実態とは=道本部「労安講座」

自治労は毎年7月を「安全衛生月間」と位置づけ、快適な職場環境と労働安全衛生を確立するための取り組みを進めている。

道本部では、7月7日、札幌市・青年会館で労働安全衛生講座を開き全道から10単組29人が参加した。


はじめに主催者を代表し、藤盛対策委員長が、「地本・単組で安全衛生の活性化を進める必要がある。今講座の経験を単組・職場に持ち帰り活かしてほしい」とあいさつした。


中野渡対策委員会事務局長
道本部提起をダウンロード
次に中野渡対策委員会事務局長の道本部提起のあと、上野満雄自治労本部顧問医師が「職場のメンタルヘルス」と題し講演した。


上野顧問医

上野顧問医は、従来のうつ病とは逆の症状を示す「新型うつ病(下記参照)」の実態について、「専門家のケアや仲間のグループワーク、研修によるその認知度や理解度を高める必要がある」と指摘した。
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【新型うつ病とは?=上野顧問医の基調講演】
近年、テレビ報道でも取り上げられるようになった新型うつ病は、専門家の間では既知のもので以前からあったと言われている。一般的なうつ病患者は医師の受診に抵抗を示しうつ病と診断されることを拒み自罰的である。
新型うつ病は、比較的若者に多く事例があり、自分から積極的に受診し診断書を求めること、薬が効きにくいこと、他人を責める傾向があり、仕事以外のレジャーについてはきわめて積極的であるなどの特徴がある。
上野顧問医師の話による最近の医学的判断では、うつ病として考えるのではなく、境界型の(正常者との境界線)適応障害や発達障害ではないのかと言われつつあり、友人ができない、コミュニケーションが成り立たない、自分の好きな事に関してはとことん取り組むなどの特徴があり、職場のなかでも孤立しやすい、理解されにくい、常識で判断しにくい、などがある。治療としてはカウンセリングを主体として、物事に対する考え方、見方を変えるなどの訓練にあわせ、職場においてもグループワークや研修制度などで認知度・理解度を高めていく必要がある。
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その後、模擬安全衛生委員会を開き、労働者・使用者に分かれた参加者が指定された2つの議題に従って議論を交わした。参加者からは、「今回の経験を通し単組での活性化をめざす」などの意見があり、安全衛生活動の活性化へむけ意思統一をはかった。

模擬安全衛生委員会のようす


模擬安全衛生委員会の2つの議題=添付ファイルをご覧ください。
2つの議題をダウンロード
①ある職場(A図事務所)を巡回してどんな問題点があったのか議論。
②公務災害事案を議論=鉄パイプの頭部落下事故について議論した。


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