2012年07月23日

自治体現業労働者の任務と役割を確認=現業評議会総会・組織集会

2012年7月19日、旭川市・市民文化会館で、2013年度現業評議会総会が開かれた。

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総会では総会議長選出後、主催者を代表して澤田自治労本部副委員長より「昨年の大会で確認された新たな技能職を目指してのアクションプランに対して単組、地域での確実な取り組みをお願いしたい。来年の参議院選挙で私たちの方を向いて活動をしてくれる国会議員が今こそ必要であり、投票結果は自治労の力量が問われることになる。『あいはら くみこ』さんの再選にむけ力を貸してほしい」とあいさつがあった。

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【澤田・中央本部副委員長】


その後、上谷現業評議会議長、西川将人旭川市長がそれぞれあいさつを行い、開催県本部を代表して山上北海道本部委員長より「現在、働くものにとって極めて厳しい情勢にある。職場・生活の現状や実態をもう一度、見つめ直し明日からのたたかいの展望をきり拓くための大変重要な集会。相変わらず定数は不足し、業務は増加している。そして安上がり行政に基づく民間委託もとどまるところを知らない状況にあるが、私たちは当局の攻撃にたじろいでいるわけにはいかない。現場で働くものが改革・改善のたたかいの先頭にたって奮闘する以外に道はない。自治労は額に汗して働くものや、お年寄りや若者など人間の尊厳をもって生活していける安心・安全・公平・公正なあたりまえの社会を実現するため政治闘争を行ってきた。『あいはら』さんの再選にむけ全国の皆さんのご支援、ご協力をお願いしたい」と歓迎のあいさつを行った。

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【上谷・中央本部現業評議会議長】

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【西川・旭川市長】

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【山上・道本部委員長】

その後、藤本現業局長より、2011現業・公企統一闘争総括をはじめとする経過報告、2012年度活動方針、2012現業・公企統一闘争等の当面する闘争方針の提起を受け質疑を実施した。質疑では8県本部から発言があり、北海道からは大西道本部現評副議長が本部方針を支持する立場で①現業統一闘争②現業アクションプランの取り組み③参議院選挙について発言を行い執行部答弁の後、全体で確認を行い、2013年度役員体制を確認後、総会宣言を採択し終了した。

◇北海道本部関係の本部役員は
 退任役員 現業評議会常任幹事 中野渡 智さん
 新任役員 現業評議会副議長  大西  誠さん(苫小牧市職)

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【新役員に就任した、大西誠さん】


総会終了後、引き続き同会場で自治労第4回現業組織集会が開かれた。

1日目は藤本現業局長から「現業職員は具体的な住民サービスを供給する最前線にあり、その意味や役割は重要なのに、法律上は地方公務員法第57条で『単純労務』と位置づけられ、その権限や賃金面で制約を受けてきた。地公法57条の『単純労務』規定を廃止するとともに住民にもっとも近いフィールドサービスを提供する職員として、現場で蓄積されたノウハウに基づく現場対応能力をもち、その場に対応した権限をもつ『新たな技能職』をめざしていこう」と基調提起を受けた。

その後、松本 敏之自治労本部公務員制度改革対策室長より「地方公務員制度改革の動向と57条のゆくえ」と題した講演を受けた後、「新たな技能職の確立に向けて-自治体の現場力が地域づくりに果たすべき役割-」と題したパネルディスカッションを行い1日目を終了した。

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【松本・中央本部公務員制度改革対策室長】

2日目は3カ所7会場に分かれ「災害から住民を守る自治体の現場力とは」「現場の力で推進する地域の食育」「臨時・非常勤等の職員の組織化で現場を変える」「自治体と住民のインターフェースをめざして」「地域と地域住民を支える現場力」「お役所仕事を打破する総合性を発揮するために」「現場から創る地域の環境」のテーマで分科会・グループ討議を実施し、各単組の取り組みに学び合いました。

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3日目は「災害時に住民の生命・財産を守る自治体の現場力とは -東日本大震災が示す教訓- 」と題し、岩手、宮城、福島の東北3県からそれぞれ代表の方がパネリストとして参加し、災害直後のそれぞれの状況、被災当時の自治体職員の対応と課題、現在の状況、今後の課題などについて話がされました。

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その中で①災害直後については情報がなく身動きが全くとれなかったこと(本庁舎でないため情報がない)②現場管理者からの指示がない(管理者もどう動いてよいかわからない)③防災マニュアルが作成されていない(されていても職員へ周知がきちっとされていない。)④職員のメンタルを含めた病休者の増大、中途退職者の増等々、震災以降の現状などが出され、今後も参加者ひとりひとりが被災地支援に協力をしていくことを確認し終了をした。

最後に上谷現業評議会議長から「すべての自治体で公共サービスを確立するため、そして現場力を回復するために自治体職員、自治体現業労働者としての任務と役割について明らかになったが、そのことを担っていく必要がある。3日間の経験交流を職場、単組にもちかえりより一層の活性化をはかってほしいと」3日間のまとめの後、団結ガンバローで集会を終えてきました。

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