何をもって男女平等なのか=道東三地本女性セミナー
7月2日~3日、阿寒湖温泉で道東三地本女性セミナーが開かれ、18単組・総支部、23人が参加した。
開催地の釧根地本女性部中根女性部長の開会あいさつのあと、釧根地本・高橋委員長から歓迎のあいさつを受けた。
講座Ⅰ「自治労道本部の取り組み」では、釧根地本表副委員長が、自身の道本部専従経験などを通して「道本部が提起されたことの中で、自分の地本、単組で必要な取り組みは何か、組合員の要求は何かを見極めることが必要」と述べ、「人勧廃止後は組合が地域に出てどれだけ運動ができるかが問わる。また、自分たちの話ができる議員をつくることが大切だ」と話した。
講座Ⅱでは「男女平等産別統一闘争について」道本部女性部長の上島が説明した。国際的にみても男女の格差が大きい日本において、昨年第3次男女共同参画基本計画が策定され、喫緊の課題として女性の参画を促すポジティブアクションの措置や、固定的性別役割分担を前提とした制度・慣行の見直しなどが挙げられている。自治労の統一闘争では、これらのことを要求項目に入れ、雇用・政策・組合活動における男女平等に取り組んでいる。また、自律的労使関係制度のもとでは、根拠のある要求が求められる。職場の声をしっかり拾い、近隣単組並びに地本管内で連携を取りながら賃金・労働条件の底上げをはかっていくことが大切であると話した。
その後分散会が行われ、「改めて基本的なことを学ぶ必要がある」「何をもって男女平等なのか」「男性の働き過ぎ、社会のしくみを変えていかなくてはならない」など活発な議論が行われた。
2日目は、道本部女性部前田副部長を講師にディベートを行った。「女性部は必要」「スーパーのレジ袋有料化は続けるべき」の2つのテーマのもと、それぞれ肯定派、否定派に分れ50分間の理論構築を行ったあと、ルールに従って立論、反論を行い、勝敗を争った。
慣れないディベートながらも、相手が返答に窮すると「以上で質問を終ります」とピシャリと打ち切る凄腕弁護士のようなやりとりも見られ、笑いと緊張感の溢れるディベートとなった。ちなみに昨年のセミナーでもディベートを行っており、「今年こそ!」とリベンジの思いがあった参加者もいたようだが、今年のようすを見ているとまた来年も雪辱戦が展開されそうだ。
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