東日本大震災自治労の復興支援
2011年04月22日【☆2=支援活動報告】ともに生きていくための知恵を共有することが大切
見出しの表示は下記の通りグループごとに☆、☆2と変えています。
【☆支援活動報告】←第1グループ
【☆2=支援活動報告】←第2グループ
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第2グループの報告=宮古サポーター・増田徹(札幌市職連)
あっという間の6日目
今日の愛宕小避難所は大きなイベントもなく、穏やかな1日を過ごそうとしています。
そこで、届けられた支援食料の中でも早く消費しなくてはならないもの、ちょっと手のかかるものを皆さんに提供することにしました。
一つは北海道産のジャガイモ。
ダンボールで大量に届いているのですが避難所には調理場がないので処理に困っていたものです。
早くも芽が出かかっていたので、ストーブに鍋をかけて塩ゆでにすることにしました。
札幌市職連のイモ奉行・柳原さんが分量やゆで時間をきっちり計算し、ホクホクのところを夕食と一緒に出したら大好評でした。
もう一つは青森から送られたリンゴです。
市職連のリンゴ奉行・葛葉さんの指示のもと、皮をむいていると避難者の皆さんが次々に声をかけてくれます。
「山ほどあるねぇ。リンゴ好きなんだよ」「お兄さんリンゴむくの上手だね」
被災された皆さんとのこういったコミュニケーションがうれしいです。
皆さんに喜んでもらえてビタミン補給のお役に立てるなら、皮むきぐらいお安い御用です。
この避難所で何日間か被災者の皆さんと生活をともにして感じたことを2つ書いてみますね。
まず、支援物資のあり方です。
一例をあげれば、使い古しの毛布や古着など。これらが現地で使われることはまずありません。
親切心で送ってくれるのでしょうが、言ってしまえば「有りがた迷惑」の好例みたいなもの。
災害発生直後で生きるか死ぬかの瀬戸際ならば分かりませんが、1カ月もたってそこそこ落ち着いている現地の状況では、メーカーからの援助で新品が送られてくれば、そっちを使うに決まっています。
使う側の気持ちに立った物的な援助が求められていると思いました。
食料などもたくさん送られてきますが、一人ひとりに当たるように小分けされたものでないと扱いに困ってしまいます。
2リットルのペットボトル飲料よりも、200mlの紙パックを10個送ってくれたほうが助かります。
全国の皆さんの好意をムダにしないためにも、そういう現地の状況や被災者の気持ちをきちんと伝えたいものです。
次に、避難所の衛生状態について。
愛宕小に巡回に来ている横須賀市の保健師さんといろいろお話をしました。
ここ何日か寒い日が続いたので、すきま風が入らないように窓や非常口の目ばりをしっかりやったのですが、
それはそれとして定期的に換気をやるように、と指摘されました。
広い体育館といえども汚れた空気が循環していると体に悪く、風邪を引きやすくなるそうです。
今日は少し暖かかったので、昼食後に2階のガラス戸を15分ほど全開し、空気の入れ替えをしました。
食品衛生についても細心の注意が必要です。
高齢の方、体の弱い方もたくさんいらっしゃるので、感染や食中毒の原因になることは絶対ダメ。
きちんと手洗い、消毒、マスクや手袋など、私たちの普段の生活以上の配慮が必要です。
支援のために被災地に来ているのですが、いろいろ学ぶことの多い毎日です。
助けてあげる、といった「上から目線」ではなく、ともに生きていくための知恵を共有することが大切だと思いを新たにしています。
宮古市の職員の皆さんとも寝食をともにしながら情報交換し、仲良くなれてうれしいですよ~
以上、現地からの報告でした。
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