『賃金は労使の力関係で決まる』=十勝地本青年女性春闘討論集会
2月19~20日、十勝川温泉ホテル大平原で、十勝地方本部青年女性春闘討論集会が開かれ、20単組総支部109人(うち女性45人)の仲間が参加した。
集会1日目は、主催者・来賓あいさつの後、牧野道本部青年部長が「今こそ、賃上げを」と題した講演を行った。
講演では、「国税庁統計の民間企業が支払った給与総額は、98年から09年で約30兆円減少し、大企業の自己資産は1.75倍に膨れ上がっている。デフレスパイラルの克服のためにも、労働者の賃上げが必要」と話し、『賃金は労使の力関係で決まる』ことを強調し、春闘期の取り組み強化を訴えた。
その後、12月の自治労青年女性オキナワ平和の旅に参加した更別村職労の八木さんから平和の旅の報告を行い、続いて、分散会で生活・職場実態討論を行った。
分散会では「周りも時間外の請求をしないので、請求しづらい」「通常業務の場合は時間外の請求がしづらい」などの声があり、職場実態の交流から、「自分の職場の状況が当たり前ではないと感じた」との声も出された。
また、分散会では「北海道知事に実現してほしいこと」を個々人が記載する取り組みが行われ、若者の雇用の創出、農業政策への意見などが多く出された。
集会2日目の冒頭には自治労が推薦する、北海道知事候補予定者の「木村としあき」さんがあいさつにかけつけ、「この8年間、道民所得も下がり続けている。北海道を元気にするには、地域から元気にしないといけない。北海道に生まれて良かった、北海道で育って良かったと思えるように、北海道を元気にしていく」と知事選にむけた決意を述べた。
また、全道庁十勝総支部女性部が、激励の折り鶴を木村さんに渡した。
2日目の講演は、北海道社会事業協会病院労働組合の中村執行委員長が「協会病院労働組合の春闘の取り組みと課題」と題して、「経営側も、現場の生の声には反論しづらい。職場実態にこだわることが大事」と組合員一人ひとりの声を大事にした運動の必要性を話した。
集会の最後は、藤原青年部長が「目的をしっかりと持ち、春闘の取り組みを進めていこう。みんなで決めたことを、みんなでやりきることが大事。仲間の声に依拠した運度を展開していこう」と集約し、団結がんばろうで集会を終えた。
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