2010年05月19日

書記としての悩みや葛藤=北海道・東北地連合同書記交流集会

5月14~15日、山形県上山市で2010年度北海道・東北地連合同書記交流集会が開かれた。参加者は全体で81人、北海道から10人が参加した。
この交流集会は、北海道と東北の各県本部と単組の書記が集まり学習し職場実態などを議論している。


伊藤議長(函館市職労)

はじめに、開会あいさつとして、東北地連書記協の佐藤議長、北海道地連書記協の伊藤議長があいさつした。伊藤議長は「全労済問題を自分たちの問題としてとらえ、一緒に学習し合いながら進め、意見交流を深めるための、より良い集会にしていきたい」と話した。
続いて、地元歓迎あいさつとして山形県本部の岡田執行委員長があいさつした。

集会では、「メンタルヘルスに向き合う」と題し、村山幸一さん(山形県本部社会福祉部長)から記念講演を受けた。講演では、公務員のこころの病が増えている現状や職場におけるメンタルヘルス予防対策について説明した。

村山さんは、「メンタル不全のシグナルとして、“けちなのみや(欠勤・遅刻早退・泣き言・能率の低下・ミスや事故・やめたい)”があげられる。早期に気づき対応することで未然に防ぐことも可能」だと話した。また、「明るい職場の第一歩は“あいさつ(明るく・いつでも・先に・続けて)”」だと強調。さらに「周囲に話せる環境があることで、理解されているという安心感が生まれる。よき相談相手とは『子育て』に通じるものがある。生きるうえでの最も大切な『愛すること』『責任』『人の役に立つ喜び』を教えることが大切」だと話し「この場合の責任とは『責めを負うこと』ではなく『反応する能力』である」と話した。

その後、15のグループにわかれて分散会を行い、日ごろの悩みや不安、全労済への統合問題などについて討論した。その後、全体交流懇親会では、東北地連新潟県本部書記協で結成された“劇団書記”による寸劇が披露され、書記としての悩みや葛藤などを熱く演じるなど、全体での交流を深め、1日目は終了した。

2日目は、はじめに、分散会の特徴的な報告として「書記にとって良い環境とは理解してくれる役員がいること。役員との人間関係は大切」「単組財政の悪化は書記の雇用不安に直結している」「いつでも組合員が来られる書記局を整備し、保健室のような書記局をつくろう」「全労済との統合問題は、組合員への情報提供が不足している。すべての書記が自分の問題として認識することが大切」などが述べられた。

続いて、各県の状況報告では、北海道地連からは昨年9月に開催した道書記評総会や各ブロックでの学習会について報告した。東北各県からは、「書記の非組合員化がすすんでいる。書記政策の確実な実行を要請している」「全労済との統合問題について実務がどうなっていくのか不透明。書記のスキルアップも求められる」などの報告があった。 
最後に、まとめとして、東北地連の佐藤議長から「分散会でさまざまな実態が語られ、議論が行われた。年に1度しか集まれない中、課題は多いが、一体となって活動していきたい。全労済との統合問題についても、組合員の利益のため、おかしいことはきちんと声を上げていこう」とまとめ、閉会した。

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