2010年04月27日

女性の地位が今やっと動き始めている=自治労はたらく女性の集会

4月23日、24日の両日、東京都・日本教育会館で、「第48回自治労はたらく女性の集会」が開かれ154人が参加した。北海道からは分科会報告者3人を含め、8人が参加した。

1日目午前は、社保労連・山内幸一郎書記長を講師に「労働基本権確立の課題と人事評価制度」と題して講演。民間労働法制と比較しながら公務員の労働基本権について話した。

山内幸一郎書記長は「民間には労働組合がない企業が多く、そのことが日本全体の労働環境を低下させている。今後協約締結権付与が付与されると、組織の結集力が問われることになる。労使ともに、意識を変えて臨まなくてはならない」と話した。

午後からは、5つの分科会に分かれ討論を行なった。

北海道からは、第1分科会「労働基本権確立運動の課題」で、富良野市労連の女性部独自要求、交渉の取組み。第2分科会「職場の権利行使と健康で働き続けられる職場づくり」で、上川町職の町立診療所の労働条件改善にむけた取組み。第5分科会「臨時・非常勤労働者の労働条件改善と組織化」で札幌市職連の取り組みを報告した。


また、急きょ第4分科会「反戦平和のとりくみと参議院選挙闘争」で道本部女性部の政治学習会、えさき応援団設立など政治闘争の取組み報告を行なった。

2日目は、南京大虐殺の調査を行なっている元教員の松岡環さんから講演を受け、映画「南京・引き裂かれた記憶」を鑑賞し、戦争がもたらす残虐さを改めて認識した。

集会は午前中で終了だったが、午後から四国地連の女性ネットワークの集会に参加し、評論家樋口恵子さんのユーモアたっぷりの講演と、相原久美子参議の国政報告を受けた。

樋口さんは、この10年で社会は大きく変わっており、女性の地位が今やっと動き始めている、この波を止めてはならないと話された。さらに、ベビーブーム世代以下から始まる少子化の影響で、今後増えると思われる「介護シングル」「同時多発介護」について、自分が便利でかつ幸福感のある選択肢を用意していかなくてはならない、と話した。

相原参議は、政権交代により「地域主権」を掲げる民主党政権となったが、それぞれの地域が、それぞれの特性を生かし、いきいきと暮らせる社会をつくることを掲げて取り組んでいる。今後も当事者の声にしっかりと耳を傾ける政治を行なっていく、と話した。

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