ワーク・ライフ・バランス施策による男女平等社会の実現=連合中央女性集会
10月30日、東京ビッグサイトで2009連合中央女性集会が開かれた。今回は「賃金や処遇など、男女間の労働条件格差を是正しよう!」のサブタイトルのもと講演やパネルディスカッションが行なわれ、各産別から約1000人が参加した。北海道からは、上島道本部女性部長、高野臨時非常勤評議会議長、浜頓別町職酒向さん、えりも町職・宝金さんが参加した。
同志社大学政策学部川口章教授からは「男女間の賃金格差の解消に向けた課題」と題して講演が行なわれ、「企業と正規雇用関係の男性、そうした男性と婚姻関係の女性をモデルとする日本型福祉社会が終焉を迎え、フリーター、晩婚化・非婚化、非正規カップルという現状に社会が対応できていない。ワーク・ライフ・バランス施策によって男女平等社会の実現をはかっていかなくてはならない」と話した。
パネルディスカッションでは、国連女性差別撤廃委員会で日本の男女間格差の実態を訴えてきたワーキング・ウィメンズ・ネットワーク代表の越堂静子さん、同一価値労働同一賃金原則を日本で初めて「裁判」のテーブルに載せたペイ・エクイティ・コンサルティング・オフィス代表の屋嘉比ふみ子さん、育児短時間勤務者の評価の見直しに向けて取り組んでいる小田急商事労働組合中央書記長の清水マナミさんらから報告を受け、全体で意見討論が行なわれた。
討論の中で、男性参加者から、20年以上働いても高卒初任給とほとんど変わらない賃金しか得ていない自分の妻の現状と、早急な格差是正を求める声。性に中立な職務評価制度の必要性などが出された。
また、前日の29日には、自治労参加者集会が開かれ中野麻美弁護士より講演を受けた。
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