自治労第81回定期大会始まる=歴史的に大いなる一歩を踏み出そう
政権交代を目前に控えた8月25日10時、熊本県益城町・グランメッセ熊本で自治労第81回定期大会が始まった。
この大会では「2010-2011年の運動方針、当面の闘争方針」などを決定し、28日に終了する予定。
冒頭、岡部中央執行委員長はあいさつで、この夏の台風による水害で罹災された山口、福岡、兵庫をはじめ地震で罹災された静岡のみなさんに対しお見舞いを述べ、災害復興にあたった自治労組合員や地域の方々の努力に敬意を表した。
また、8月30日の投開票に向けて、選挙戦も最終盤を向かえる中で、各地で奮闘されている仲間のみなさんに敬意を表した上で「第一に問われているのは、市場原理主義から、信頼協力の社会に向けたパラダイム転換だ」と述べた上で「いま日本は、構造改革路線の名の下に市場原理主義政策として猛威を振るった結果、深刻な格差社会が到来しセーフティネットが崩壊寸前に陥った。この危機的状況の今必要なのは日本社会の根本的再建で市場原理主義的政策から完全に決別しなければならない」と強調した。
衆議院選挙の意義について、「この間自治労・連合の追及してきた、労働を中心とした福祉型社会=雇用が保証され、誰もが平等にチャレンジすることができるために公共サービスが存在する地域社会を政治によって実現することだ」と述べ、「今こそ、まなじりを決して選挙戦の最終盤を戦い抜き、政権交代を実現し、私たちが求めてきた、格差のない、誰もが安心して生活できる社会、働くものが尊重される『労働を中心とした福祉型社会』を実現しよう」と呼びかけた。
また、本大会で提案する方針についてのキーワードは「現場力」として、現場の職員が持つ問題発見能力や問題解決能力。公共サービス職場労働者の蓄積されたノウハウや対処能力について述べ「現場力」なくして公共サービスの改革はなしえない」と強調した。
さらに、課題として2009確定期に向けた取り組みと単組の機能強化と交渉力強化、全労済との統合問題、社保庁職員の雇用問題について述べ、最後に「8月30日に組織内協力候補の勝利を勝ち取るために最後まで気を緩めず、衆議選に全力で取り組み、歴史的に大いなる一歩を踏み出そう」と訴えた。
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