本部情報
2009年08月04日【本部情報】第21回「最高裁判所裁判官」国民審査の取り組みについて
麻生内閣は7月21日に衆議院を解散し、8月30日投票という総選挙の日程になりました。この総選挙とあわせて、最高裁判所裁判官の国民審査が実施されます。
最高裁判所は、国会、内閣と並ぶ「三権」の一つ、司法の最高機関であり、その判断しだいで、人の命や財産、権利にも、国の指針にも大きく影響を与えます。しかし、裁判所は国の機構の中ではもっとも改革が遅れており、いまなお「人権の番人」とはとてもいえない状況にあります。
最高裁裁判官の国民審査は、主権者が裁判官の判断をチェックする重要な機会です。しかし、国会議員や大臣に比べて、最高裁判事はもとより最高裁長官が誰かもあまり知られておりません。そのため、審査では、大多数が棄権のつもりで「無印投票」していますが、「無印は信任」とされる、きわめて非民主的、前近代的な制度が続いています。
私たちは、中央選挙管理委員会に対し、○×方式の採用など、審査制度の改善を別紙のように強く求めてきましたが、残念ながら、今回の審査では改善されていません。したがって、現行制度では、「×印」をつけることだけが「権利行使」であることを踏まえて、「×」を増大させる取り組みをすすめることとします。
1 審査方法の改善を求めて、中央選挙管理委員会に要請を行います。(添付資料参照)
2 国民審査とその問題点に関して啓発・宣伝するとともに、今回審査の対象となる9名の裁判官のうち、過去の実績・経歴などを検討した結果、「竹崎博允最高裁長官」「涌井紀夫裁判官」「竹内行夫裁判官」の3人を中心に「×」つけの呼びかけをすることとします。
3 啓発・宣伝のチラシについては、審査対象裁判官の記載順序を抽選・決定する、総選挙公示(8月18日)1週間前の中央選挙管理委員会(8月11日)後、清刷版を作成します。
4 審査対象裁判官一覧と「×」を呼びかける3人の裁判官の不信任理由(*この一覧は就任順にした暫定一覧です。)
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