【逢坂議員の国会報告】崖っぷちの自治体病院
全国の自治体病院の経営が極めて苦しくなっています。
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全957自治体病院の平成19年度決算の状況:
経常損益 -2,006億円
(内訳:黒字166病院で106億円、赤字501病院でマイナス2,112億円)
累積欠損金 558病院で2兆15億円
純損失を生じた病院の割合は、75.1%
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自治体病院の経営が、崖っぷちに立たされています。
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自治体病院は、民間病院では担うことのできない不採算分野、つまり過疎地医療、救急医慮などを担う場合も多く、基本的に赤字基調となります。こうした自治体病院を民間病院と同じ基準で黒字化すると、住民生活に必要な過疎地医療や救急等の不採算部門から撤退せざるをえません。これでは地域の生活が成り立ちません。
これまで自治体病院対策は、総務省を中心に行っていましたが限界です。
1) 21年度から交付税措置の内容が変わるが、減額になる自治体には激変緩和措置をとること
2) 自治体病院の特殊性に鑑み、単純な収支採算だけで、その経営の是非を判断しないこと
3) 自治体病院への抜本的なてこ入れを行うこと
4) 単に医学部定員を増加させるだけではなく、実際に地域で勤務できる医師数を確保すること
5) 医師の実態を把握すること(医師届出票の変更)
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こんなことを考えています。
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