朔風プレミアム
2009年03月08日【朔風プレミアム】ダメージコントロール
8日のサンデーモーニングで寺島実郎氏は「ダメージコントロール」という言葉で民主党の対応に注文をつけていた。軍事や医療などで使われる用語で問題を局所化し、損害を小さく食い止めるという概念のようである。
毎日新聞の世論調査では「小沢代表辞めるべきだ」が57%で、「辞める必要はない」の33%を上回った。また事件に関する小沢氏の説明に対しては「納得できない」79%に達している。
このほか、政党支持率で民主党が2月の前回調査比7ポイント減の22%で、2ポイント増の自民党と同率になるなど、民主党に厳しい数字が並ぶ結果となった。
特に「説明が納得できない」という国民が思ったより多い点は民主党にとって考慮すべき材料だろう。
ポイントは検察側が逮捕容疑としている「陸山会が受けた寄付は実態は西松建設からの寄付」という点である。そこで陸山会が「2つの政治団体がダミー」と認識していたかどうかが大きな分かれ道となる。
逮捕された秘書が「ダミーとは認識していない」で貫き通せば、小沢代表がいうようにやがて釈放となろう。しかし、各種報道が検察側のリークであるにせよ、かなりの証拠を掴んでることは想像に難くない。
拘留期限は最大21日間、今月24日までに容疑否認のまま起訴され、やがて公判となった場合、党首としての小沢代表および民主党のダメージは決して小さくない。
9月までには必ず衆議院選挙がある。民主党のダメージコントロールが問われている。
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