逢坂議員の国会報告
2009年02月16日【逢坂議員の国会報告】魂の入らない政策
G7での中川財務大臣の
奇行が伝えられています。
・ もし、病気なら、即、大臣を辞任して、
療養に入るべき
・ もし、泥酔なら、即、馘首、
そして総理の任命責任を問うべき
いずれの場合も、中川大臣継続の道はありません。
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財務大臣不在なのですから、
予算委員会で予算案の審議ができない…、
そんなことになりかねません。
日テレの調査では、
内閣の支持率も9.7%となっています。
□笑っちゃうくらい
小泉元総理が、
麻生総理の昨今の発言について、
「笑っちゃうくらい、あきれている」などと
強く非難をしました。
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森元総理が、郵政分割民営化に
真に賛成していたのは
小泉元総理だけだったような発言をしています。
麻生総理が、郵政分割民営化の中身を
国民は良く知らなかった旨の発言をしています。
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これら一連の騒動から、大変なことが分かります。
本当は、自民党議員の大多数が賛成ではない政策を
国民に押し付けたのではないかということ。
さらにその政策の内容を
国民が十分理解していないことを知りながら、
選挙の争点に仕立て上げたということ。
これはとんでもないことです。
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そもそも自分たちが納得できない政策を国民に提示し、
さらに国民が十分に内容を理解していないことを知りつつ、
国論を二分させた罪は極めて大きいと言わざるをえません。
今後、この政党の何を信じればよいのでしょうか。
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小泉元総理は、
定額給付金について、
三分の二の賛成による衆院再可決に否定的です。
その理由を
「あのとき賛成したけど、
実はそうじゃなかったんだと言いたくない」
などと説明しています。
つまり定額給付金も、
本音は賛成じゃないけど、
行きがかり上なのか何か分かりませんが、
取りあえず賛成しているということでしょうか。
そんな、魂の入らない政策に翻弄される国民は、
たまったものではありません。
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さらに小泉総理のこの発言を
評価する声がありますが、
これも大きな勘違いです。
麻生太郎氏を重用し続けたのは、
小泉総理本人です。
現在問題になっている、
郵政民営化も三位一体改革も
当時の総務大臣は麻生太郎さんです。
まさに麻生総理の生みの親とも言える小泉さんが、
こうした発言をするのは、まさに「呆れる」ことです。
こんな発言に惑わされて、
郵政分割民営化の本質論から
関心を逸らしてはなりません。
この点、充分な注意が必要です。
□地方公聴会
13日、青森市で開催された
衆院予算委員会地方公聴会に出席しています。
地元の4名の意見陳述人から話を聞いています。
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地域の現実と、
国政のギャップを改めて感ずる、
地方公聴会でした。
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公聴会終了後、
函館行JRが出発するまで、
多少の時間がありましたので、
青森駅周辺と駅ビル内の店舗を、
ホンのちょっとだけ歩きました。
青森県は、父の本家のある
私にとっては第二の故郷ともいえる土地です。
そのため懐かしさもひとしおです。
ところが、少なくとも駅周辺と駅ビルを見る限り、
青森を強く認識させるものが、
極めて少なくなっています。
全国の各地、
特に鉄道駅周辺などが、
均質化されて、どこ行っても似たような
コンビニの品ぞろえのような
顔つきになっています。
コンビニの商品棚は、
全国どこにいってもそれほど差異がなく、
決まり切ったものを購入するには
便利なものです。
しかし、地域がそうであっては困ります。
他地域と違っているからこそ、
その地域の価値があり、
存在意義があります。
もちろんある一定の共通仕様による
利便性を否定するものではありません。
しかし、共通仕様の利便性だけの地域になるなら、
その地域を訪問する意味はなくなります。
それぞれの地域が違っていることによる、
気づきや驚き、そしてワクワク感こそが、
人間の想像力や活力をかき立て、
それが地域や国や地球を支える原動力になります。
全てが同じ地域ばかりでは、
人の感性を鈍らせてしまいます。
全国の中でも、東北、
特に青森は独特の雰囲気を醸した地域です。
その青森ならでは雰囲気を、地域の皆さんが認識し、
それをどう地域にはめ込んでいくかが
問われているのです。
短い時間でしたが、そのことを強く感じました。
このことは、
青森だけではなく、函館も北海道も、
あらゆる地域に当てはまることなのです。
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公聴会も、
そして終了後の短い時間も、
極めて貴重なものでした。
□GDP
今日公表予定の
2008年10─12月期GDP(国内総生産)は、
年率換算マイナス11~12%程度と
大幅なマイナスとなるらしいのと観測が流れています。
仮にそうなれば、第1次オイルショック時、
1974年1─3月期(年率マイナス13.1%)以来の
大きなマイナス幅となります。
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こんな中で、
21年度補正予算の話が出ているようですが、
当初予算の修正のほうが現実的な感じがします。
そして真水の規模は、
少なくとも30兆円台、
あるいはもっと多くが
必要なのではないかと思います。
□間違っては困る
かんぽの宿問題に関し、
マスコミ論調が変化しています。
最初は、日本郵政の入札に
横槍を入れる総務大臣に
批判的な論調が多かったようです。
ところが最近は、総務大臣の指摘を
了する声が多いようです。
了する以上に、総務大臣を賛美する雰囲気もあります。
しかし、注意しなければなりません。
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日本郵政会社法第14条には、
「第十四条 会社は、総務大臣がこの法律の定めるところに従い監督する。」
との規定があります。
つまりそもそも総務大臣は、
こうした事態になる以前に、
この問題に目を光らせていなければ
ならない立場なのです。
もし仮に日本郵政に不手際があるならば、
総務大臣としての監督不行き届きを
反省するのが先決なのです。
そして事の全容を明らかにすると同時に、
なぜ監督が不徹底だったのかも
釈明しなければならないのが総務大臣の役割です。
世論と一緒になって日本郵政叩きをして、
勧善懲悪を演ずることが大臣の役割ではありません。
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