2009年02月03日

海上自衛隊のソマリア沖派遣の準備指令に対する抗議打電行動

1月28日、政府はアフリカ・ソマリア沖の海賊対策で、自衛隊法の海上警備行動を発令し、海上自衛隊の護衛艦(2隻)を派遣するための準備に着手しました。

ソマリアへの自衛隊派遣は、①自衛隊派遣の根拠とされている自衛隊法82条の海上警備行動については、現行憲法下の自衛隊の位置づけからも、日本沿岸に限定すべきであること、②国連「安保理決議1851」は、ソマリア領土内での海賊対策も容認しており、場合によっては、自衛隊が武力行使・戦闘行為に巻き込まれることが懸念されるなど、専守防衛というこれまでの法解釈から逸脱する危険性があることなど、平和憲法に反するものであり看過できるものではありません。

今、ソマリアに必要なことは、ソマリア国民の生活への支援と統一国家樹立に向けた話し合いです。日本政府は、海賊対策のための海上自衛隊のソマリア沖派遣ではなく、①ソマリア住民に対する経済援助の充実、②無政府状態の解消に向けた有効な外交交渉の展開、③ソマリア沖の海上警備を担っているイエメン政府等に対する、港湾整備・高速艇建造・隊員の教育・警備技術向上等の十分な援助などを行うことが重要です。

以上のことから北海道平和運動フォーラムは、現在政府が検討している海賊対策のための海上自衛隊のソマリア沖派遣及び新法の検討に対して反対するとりくみを、中央フォーラムと連携し強化する方針です。

道平和フォーラムは、イラクへの自衛隊派遣についても何の総括もなく、憲法解釈を議論することなく単に法を発動し海上自衛隊の派遣を強行しようとする麻生政権に対して、緊急の抗議打電の取り組みを要請しています。

道本部としてもこの方針を支持し、各地本・単組・総支部への取り組みを指示します。
また、中央フォーラムが発表した「抗議声明」を添付します。

1.あて先  下記の宛先にFAX、レタックス、電報等にて要請文の集中を願います。
●内閣総理大臣 麻生太郎 様
住所   〒100-0014 東京都千代田区永田町2−3−1総理大臣官邸
FAX   03−3581−3883
Eメール 首相官邸のサイトhttp://www.kantei.go.jp/
     →右上にある「ご意見募集/FAQ」をクリック
●防衛大臣 浜田靖一 様
住所   〒162-8801 東京都新宿区市谷本村町5−1防衛省
FAX   03−5269−3270
Eメール infomod@mod.go.jp

●外務大臣 中曽根弘文 様
住所   〒100-8919 東京都千代田区霞が関2−2−1外務省
FAX   03−5501−8430
Eメール 外務省のサイトhttp://www.mofa.go.jp/mofaj/
→左側6番目にある「各種手続き・ご意見」をクリック

2.文例(例文) 【要請書や例文を参考にしてください】 

ソマリア沖の海賊対策のため、海上自衛隊を派遣することに断固抗議します。
今回の海上警備行動での派遣は、従来の専守防衛に関する政府見解に逸脱するものであり、憲法に明確に反するものです。さらに、武器使用についての基準などを防衛省の運用に任せるなど文民統制の観点からも問題です。ソマリアに求められていることは、人道支援など武器によらない憲法の要請する国際貢献です。直ちに自衛隊の派遣のための準備を止めることを強く求めます。

3.取組期間 2009年2月6日(金)までとしますが、可能な限り早急にお願いします。

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