朔風プレミアム

2009年01月31日

【朔風プレミアム】非正規労働者との連帯

電機連合は、1月29日開催の中央委員会でカンパと組合の基金から1億円を拠出、失職した派遣労働者の生活を支援するという。

連合も22日の中央執行委員会で「雇用と就労・自立支援のためのカンパ活動」を決定したと伝えられる。また、定額給付金についても組合員が受け取った場合はカンパを呼びかけるとしている。

一方、連合北海道は、本願寺札幌別院と共同で再就職を希望する派遣労働者を支援するため、同別院を「さっぽろ駆け込み寺」として開放する取り組みをはじめる。

これから、年度末にかけては、さらに大量の「派遣切り」が押し寄せてくるだろうと見られている。

年越し派遣村の村長の湯浅誠氏は「全国にシェルターと総合相談窓口をつくるべき」とし、「国だけでなく自治体の動きが必要」と訴えている。

このようななかで、道内自治体では臨時職員の採用をはじめとしたに緊急雇用対策が相次いで発表されているが、今ひとつ躍動感がないような気がしてならない。

再就職にはハローワーク、生活保護は福祉事務所というように国や自治体にはそれぞれ職を失ったり、生活に困窮した場合の支援のための「窓口」はあるのだが、果たして今の「派遣切り」で路上に放り出された人々にどこまで届いているのか。

道内には製造業の大手が少ないため、比較的「派遣切り」の波は押し寄せてはいないが、連合北海道が開設した「駆け込み寺」のような体制がとりわけ都市部の自治体でも緊急に設置される必要があるのではないだろうか。

一方、09春闘がもうすぐ山場にさしかかる。連合全体としては、労働者派遣法の改正や大企業の内部留保を吐き出させるたたかいが大前提であることはいうまでもない。

自治労も自治体当局の使用者責任を追求して独自削減の停止や賃金の引き上げそして雇用を確保するため取り組みことがまずなにより重要だが、「国民春闘」にこだわってきた数少ない労組として非正規職員。非正規労働者との連帯をどう実践するのかの議論も同じように重要になっている。

そして、その際、電機連合の取り組みや連合の提起を含めて、地域の非正規労働者との交流や連帯をどう図るのか、あらためて問われている春闘ではないだろうか。

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