参議院比例代表に立候補していた、自治労組織内『えさきたかし』が7月11日未明に当選確実が出され、自治労の議席を死守した。

川本・自治労本部中央執行委員長は「昨年1月に『えさき』を再び国会に送る決意をして以降、1年半を越える長い期間のたたかいだった。自治労組合員・退職者・家族の皆さん、『えさきたかし』の考えをご理解いただき、支援いただいた構成組織、他産別、団体・関係企業の皆さんに心から感謝申し上げる」と述べたうえで、「この結果は、私たち自治労にとって非常に大きな課題も残した。報道によると改憲勢力をかなり伸ばし、民進党は改選前を大幅に下回ると言われている。そこから二つの課題が見えた。一つは反動安倍政権にしっかりと楔を打つための、民進党の仲間が大幅に減ったこと。そのなかで、立憲フォーラムの事務局長も兼ねている、『えさきたかし』の任務が今まで以上に大きくなった。二つ目に、自治労85万人の組合員、OBのみなさん、支援をいただいた団体、すべてのみなさんのご協力をいただきながらも、組合員にほど遠い得票数だったことで、いまの組織力量が明らかとなったことだ。改めて、自治労として全国各地で安倍政権と対峙する組織をつくっていく必要がある。そのことを全体で確認しよう。いまは、ただしっかりと『えさき』の当選を喜び合おう」と呼びかけた。

 

 

えさきたかし参議は「『暁の決着』は、自治労役員時代に経験し慣れていたつもりだが、まさか『暁の決着』になるとは思っていなかった。みなさんの力でここまでたたかってこれたことに心から感謝する。このたたかいは6年前よりも、はるかに支援の拡がりを感じた選挙戦だった。前回よりも多くの得票を増やしたことは、ひとつの目的を果たしたと思っている。ただ、全国的には極めて厳しい結果となった。この結果は、国民が私に与えた試練だと思っている。これからの政治・国会情勢を考えると、今後、自治労に対する厳しさは増すだろう。しかし、今回得票したその票をエネルギーに変えて、与えられた6年間存分に暴れたい。本当に支えていただいたすべての仲間のみなさんに感謝したい。みなさんの思いをしっかり受け止めて、この国が誤った方向に行かないように、私たちの思いである、働くのも、公務公共サービスに携わるものの労働環境の向上、格差と貧困の解消実現にむけた、たたかいを与えられた自治労の議席を活かし、国会でもしっかりと取り組んでいく」と決意を述べた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第24回参院選は7月10日に投開票され、自民、公明両党など憲法改正に前向きな勢力は非改選とあわせて、国会発議に必要な全議席の3分の2(162議席)に達した。自公両党は安倍晋三首相が目標とした「与党で改選過半数(61議席)」を確保した。民進党は改選43議席を下回り32議席にとどまった。また、全国32の改選1人区は野党の11勝21敗という結果になった。

一方、参院選北海道選挙区(改選数3)は、今回から改選数が2から3へ増えたことで、自民党と民進党が1議席ずつ分け合う構図は崩れたなかで、自治労北海道本部が推薦した民進党現職の『徳永エリ』が再選を果たし〔得票数559,996【2位】〕、民進党新人の鉢呂吉雄氏が初当選〔得票数491,129票【3位】〕したことで、3議席中2議席を獲得し、民進党が勝利した形となった。

※えさきたかしの最終得票数は、現在集計中ですので改めてお知らせいたします。