本日、9月28日午前9時から札幌市・ホテルポールスター札幌2階「ポールスターホール」で、「自治労北海道本部第57回定期大会」を開き約530人が参加している。

道本部は、昨年9月末の定期大会以降、連続するたたかいを進めてきた。山上委員長は、この1年間、大変厳しい諸情勢の中、職場・地域で運動を取り組んだ各地本・単組・総支部・評議会の役員・組合員の皆さんに、感謝の言葉を述べた。その上で、私たちを取り巻く情勢について「日本経済の現状は、アベノミクス政策で景気が回復し大幅な利益を得てきているといわれているが、個人消費が落ち込んでいる中ではマイナス成長は当然であり、私たちは景気回復を実感できていない。さらに、安倍内閣が政権復帰を果たして以降、生活保護費の引き下げ、特定秘密保護法の強行採決、靖国神社参拝、原発の輸出・再稼働の促進、労働者派遣法の改悪強行、集団的自衛権行使容認の閣議決定と安保2法案の強行採決など、世論の多くの反対があったにもかかわらず、力ずくで極めて問題のある政策や政治を強行してきた。『アベノミクス』の幻想にこれ以上振り回されず、春闘や確定闘争などの経済闘争の強化とあわせ、政治闘争をより一層強化していく」と決意を述べた。

政治闘争については、「安倍内閣は、9月19日安全保障関連2法案を参議院本会議で強行採決した。国民世論の大多数は安倍政権の政策を支持していない。全国・全道的に連日、安保法制反対の集会や取り組みが行われ、道本部も、中央本部・連合・平和フォーラムに結集し、反対集会やデモ、国会前での座り込み、署名活動などの取り組みを全力で展開してきたが、こうした事態を招いたのは選挙において政府・自民党に圧倒的多数を与えてしまった事にある。来年7月に行われる参議院選挙では、参議院における過半数割れを勝ち取り、安保法の適用阻止の実現をめざしたたかいを進める。そのためにも、全国比例・組織内候補『えさきたかしさん』の圧倒的得票による再選と、北海道選挙区・徳永参議院議員の再選するたたかいに一大結集しよう」と呼びかけた。さらに、「『安保法廃止』と『労働者派遣法』を改正し、安心して働き続け、生活していける社会の実現をめざし、たたかいを進める」と訴えた。

賃金闘争については、「8月6日に人事院勧告が出され、24年ぶりに2年連続の賃金、一時金の引き上げ勧告となったが、いまの政治状況をみれば今年もまた厳しいたたかいとなる。道本部は、人事評価制度の導入問題についても重要闘争課題として全力をあげてたたかいを進める」述べた。

最後に、「今定期大会をもって道本部執行委員長を退任する。多くの皆さんに支え続けていただき心から深く感謝申し上げる。自治労という労働組合が、組合員や家族、地域住民の皆さんの厚い信頼を得るとともに、世の中の不条理や理不尽な行いに対して毅然とたたかう組織であり続けなければならない。新たに選出する新執行部のもとに結集し、皆さんの手で自治労運動を強化・発展させよう」と呼びかけた。

※山上委員長のあいさつ全文は、後日単組組合員専用ページでアップします。