7月21日、札幌市・かでる2.7ホールで、連合北海道主催の「2015年度第2回平和を考える集い」を開き、約400人が参加した。

主催者を代表して、連合北海道・出村事務局長が「安保関連法案は違憲だ。学習を通じて確認をする。安保関連法案が強行採決された。9条違反の暴挙であり、連合北海道としても廃案に追い込む。安保関連法案は許してはならない。解釈改憲は問題がある。参議院が舞台となるが、認めることはできない。みなさんの力を結集し廃案に追い込もう」と呼びかけた。

 

 

 

 

 

 

続いて、「立憲主義を否定する安倍政権を問う!」と題し、小樽商科大学・結城洋一郎名誉教授、北星学園大学・岩本一郎教授、室蘭工業大学大学院・清末愛砂准教授の3人が対談を行った。

「7月16日に強行採決されたことに関する考え方」「立憲主義とは何か」「安保法制の問題点」について対談した。

結城さんは「政府与党は法案を今国会で採決する。参議院は与党議員も賛成はしていないとして来年の選挙につなげるだろうと予想している。法律の正当性を認めるわけにはいかない。自衛隊員が海外に行くことを止めるべきだ。民意を無視した政権を交代し、国民代表で法律を撤回にむけ国民の努力が必要だ」と述べ、「立憲主義とは、万人の平等を前提とし、その人権を確保し、国家的なシステムをつくり、権力はルールに従って統治を行うことが立憲主義だ。明治憲法は立憲主義ではない。最終的判断は国民が行うことだ」主張し、「法秩序、国家を求めることが民主主義。抵抗権を持ちつづけ、自分でやれることをやるべきだ」主張した。

 

 

 

 

岩本さんは「国民の覚悟が問われている。憲法を守ることを問われる。憲法9条が正しい解釈と決めるのは国民が決めることだ。70年間支えてきた憲法を安倍政権は壊そうとしている。これを止めるのは国民だ。国会には民主主義はない。今の政治はおかしいと、政治を変えるため声を上げることが民主主義だ。国民の手で政治を変えよう」と呼びかけた。

 

 

 

 

 

 

清末さんは「学生に法案は憲法違反だと教えた。学生が戦争に、武力行使に協力させられる体制に連れて行かれる。これに対してどうしていくのか、どういう権利があるのかについて話をした。今、民主主義が問われている。命がかかっている。あきらめることはできない。教育現場でものをきちんと考えることの教育をしていく。街頭で現状を訴え市民とともに考える取り組みをする。戦争の被害者加害者にもならないために、軍事国家に進む道を止める」と訴えた。