1月7日、札幌市・京王プラザホテルで2013年連合北海道新年交礼会が開かれ、450人が参加した。
工藤連合北海道会長ははじめに、「新春を迎え2013年が皆さんにとって、実りの多い年となるよう祈る」と述べた。
第46回衆議院選挙について「結果は、残念に思うが歴史的敗北で終わった。大逆風の中、献身的に、構成組織、各地協・地区連合会の役職員に取り組んでいただいた」と、組合員とご家族・高齢退職者会、関係諸団体の皆さんにお礼を述べた上で、「3年有余民主党政権が進めてきた政策は決して誤りはなかったが、結果火だるまとなった。事態の深刻さを共有し、民主党らしさの整理と政策・組織を鍛え直し一致結束してしてほしい。生活者や働く者の視点に立った政策を進める政党として、その果たす役割は大きい。国民の信頼を回復し、再び政権与党となるよう捲土重来を期し早期の立て直しに期待したい」と強調した。
2013春季生活闘争については、「働くことを軸とする安心社会の実現にむけて、格差を是正し、傷んだ雇用・労働条件の復元によってデフレスパイラルの危機を回避することに全力で取り組む」と述べた。さらに「非正規労働者は全雇用労働者の35%を上回り、自殺者は14年連続で3万人を上回っている。再雇用や労働条件は大きく傷つき、社会の活力までもが損なわれ、日本の社会は極めて深刻な状況にある」と指摘した。その上で、「今こそ、すべての働く者にディーセントな雇用と労働の実現をはかり、格差を是正し誰もが安心して暮らせる社会の構築。特に非正規労働者と関連企業や下請け企業で働く労働者や、中小・零細企業の労働者への配分を改善と底上げ重要だ。支援を徹底してほしい」と強調した。
政治課題については、「民主党には、外にむけ虚勢を張るのではなく、この国に住むすべての人間の生命と生活、それを支える国土と自然環境を守るための政治をめざすべきだ」と指摘した。また、「国家のために国民が存在する国を創るのか、国民のための国を創るのか、良識ある国民の受け皿となるよう期待する」と強調した。労働組合の政治活動については、「働き方・暮らし方・生き方を考えれば、この政治プロセスで決定される政策・制度について、生活者・納税者・働く側からの政策・制度を立案し、これを実現する運動に取り組まなければならない。それが労働組合にとっての政治活動になる。それを見据えた活動をお願いしたい」と訴えた。
最後に、「安倍政権は、すでにかつての政治手法を全面に出している。これ以上、時計の針を逆戻りさせてはならない、もう後はない。夏に実施される参議院選挙で構成組織内の比例代表9人の仲間と北海道選挙区・小川勝也候補予定者の勝利は、相当厳しい現状にあると言わざるを得ないが、組織の力量と真価が問われる選挙。私たちも備えを万全にし、参議院選挙必勝にむけた取り組みを強化したい。連合運動の見える化・社会化に取り組むとともに、民主党の復活・再生を期す年とするために 皆さんとスクラムを組んで前に進めたい。ご協力をお願いする」と述べあいさつした。
引き続き、民主党北海道代表・荒井さとし衆議院議員、高原北海道副知事、上田文雄札幌市長が来賓としてあいさつした。
荒井衆議院議員は、「衆院選では大変な支援いただきながら、ひとつの選挙区も勝てなかった。申し訳ない。民主党の再建のためには落選された方々が、もう一度民主党の旗のもとでたたかうという決断をしてくれるかどうか、応援してくれた方々がもう一度民主党へと決意してくれるかどうか意見を聞いて、しっかり総括をするべきと考えている。北海道で一つの選挙区も勝てなかった責任は重い。代表は辞任するが、次の参議院選挙はどうしても勝たないとならない。新しい顔の民主党へ再結集と再生に力を貸してほしい」と訴えた。
上田札幌市長は、「現状を見つめてできることをやろう」と述べた。また、「労働組合の活動は戦後ずっと民主主義を守ってきた。誇りを持ってほしい。今は変な方向にいっているが、黙っているのではなく怒りと同時に、色々な方々に本当にこういう方向でいいのか、分かりやすく説明し、仲間を増やしていくことが必要だ」と強調した。さらに「私たちは戦争のできる国になることを許してはならない。戦後、平和を守ってきた根本を変えることを望んではいない。労働者が団結し行動していこう」と訴えた。
その後、北海道経済連合会・前泉副会長の乾杯のあと、衆参国会議員・第46回衆議院選挙立候補者の紹介とあいさつが行われた。