大間原発の建設中止、さらにはすべての原発の再稼働をやめさせ、原発のない安全な社会の実現を求めて、10月19日に『やめるべ大間原発!さようなら原発青森・北海道合同集会』が青森県・大間町・総合開発センターで開かれ、北海道から200人、総勢600人が参加した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この間も北海道・青森それぞれで集会を開き、相互に現地報告などは行ってきていたが、北海道平和運動フォーラム・青森県反核実行委員会・道南地域平和運動フォーラムが主催団体となって合同集会を行ったのは初めて。

 

はじめに、青森県反核実行委員会の三上実行委員長が「東京五輪招致での安倍首相の『福島原発コントロール発言』よりも、世論は五輪招致の方で湧き上がっているが、すべての原発を廃炉にし、核燃料サイクルを止めることこそが招致国としての日本の責任だ。今集会を機にそれをあらためて確認し、そして大間原発を止める取り組みを強化していきたい」と述べあいさつした。

青森県反核実行委員会・三上実行委員長

 

北海道平和運動フォーラムの長田事務局長は「北電は泊原発の再稼働申請をしたが、原子力規制委から『替え玉受験』と非難されるずさんな内容だった。北電の命よりも経済優先、再稼働ありきの姿勢は許されるものではない。また、幌延深地層研究所は核のごみの最終処分場にしないという協定を結んでいるものの、なし崩し的に選定される懸念もあり、1000年間という人類では到底管理不可能な核のごみの処分は決してさせてはいけない。今集会を機に、私たちは『フクシマを忘れない』ことをあらためて認識し、これからも取り組みを強めよう」と、北海道と青森の今後の連帯と取り組みの強化について決意を述べた。

北海道平和運動フォーラム・長田事務局長

特別報告では、大間原発建設地内の未買収の土地を親子で守り続けてきた『あさこはうす』の小笠原厚子さんが「亡くなった母(小笠原あさ子さん)は、大間のきれいな海を原発で汚すわけにはいかない、孫子の代に核のごみと汚染された海を残すわけにはいかないとの思いから、買収には応じず、『あさこはうす』を建てて建設反対を訴えてきた。原発は昨年10月から工事が再開しているが、炉心に燃料が入らない限り稼働することはない。まだ間に合う、何としても稼働させてはいけない。人間の力で完全に処理できていない、そしてこれからもできない核廃棄物を、再稼働によってこれ以上作ってはいけない。党派・宗教関係なく、人間の問題としてみんなで考えていかなければならない。まだ間に合う、今なら間に合う、今こそやめることが英断」と声を枯らして訴えた。

小笠原厚子さん

その後、道南地域と青森から4人がこの間の取り組みの経過や今後の取り組みにむけての決意を表明し、集会アピールを採択した。

集会終了後には大間の市街をデモ行進し、参加者それぞれがあらためて「核と人類は共存できない」、大間原発の建設をやめ、泊原発などすべての再稼働を止め、すべての原発をなくそうとの思いを声高に訴えた。