7月25日、札幌市・中島公園自由広場で、TPP交渉参加に抗議し即時脱退を求める北海道総決起大会実行委員会主催の「TPP交渉参加に抗議し即時脱退を求める北海道総決起大会」が開かれ、全道の北海道農業共同組合中央会、北海道漁業協同組合連合会、北海道森林組合連合会、北海道農民連盟の組合員を中心に約7000人が集まった。
はじめに、主催者を代表し、北海道農業共同組合中央会・飛田会長が「日本の農業を支えているのは北海道の農業。農業は北海道の基幹産業。7月に政府はTPP交渉に参加した。北海道を守るためTPP交渉参加には断固抗議し反対していこう」と呼びかけあいさつした。
次にスローガンを採択し、TPP交渉参加に即時脱退を求める意思を固め合った。
激励あいさつでは、加藤礼一・北海道議会議長が「農業は北海道の基幹産業。TPP交渉参加即時脱退を求めるため努力する」とあいさつした。長瀬清・北海道医師会長は「TPPは農業だけではない。医療界にも民間医療保険、医療機関の株式会社参入、混合診療、医薬品の許認可など大変な影響がある。ともに連帯しがんばろう」と述べ、あいさつした。
意見表明では、橋本智子・北海道消費者協会会長が「TPPは生産者だけでなく消費者にとっても大変な問題。何のメリットがあるのか。アメリカのグローバル企業にとって、都合の悪い対象国の法律や自治体の条例などが存在した場合、輸出側の国や企業が世界銀行参加の国際投資紛争解決センターに提訴し、国や地方自治体に賠償請求や規制撤廃を要求できる制度『ISDS条項』を承諾しなければならない不平等条約と取れる内容も含まれるとともに、TPP締結後の加盟国による条項の修正は一切認めない『ラチェット(逆進防止)規定』もある。TPP協定を批准する必要性は何なのか、日本国民の主権をアメリカに売り渡すといっても過言でない内容であるとともに、国民を裏切る行為となる可能性が高い」と問題提起した。
つづいて、各政党を代表して、自民党・公明党・共産党・新党大地を代表してあいさつと決意表明があった。民主党を代表し、小川勝也参議院議員は「TPP反対の立場でALL北海道で取り組みたい」と決意を述べた。
その後、大会決議を採択、ガンバロー三唱を行い、札幌市中島公園から大通公園までデモ行進した。
デモ行進では、「TPP断固拒否」「農業をまもるぞ」といったまざまなプラカードを持ち市民に訴えた。
【デモ行進のようす】