連合北海道は3月2日、札幌市・教育文化会館で「2016春季生活闘争・衆議院5区補選・第24回参議院選挙闘争勝利!全道総決起集会」を開き、全道から1,350人が参加した。

出村・連合北海道会長は「労働組合は、組合員の賃金・労働条件の改善はもとより、社会全体の課題解決にむけて春季生活闘争に臨む必要がある。労働者の賃金格差が拡大し、非正規労働者の数も全労働者の4割となった。この構造を変えるためにも、これまでの賃金引き上げの流れを加速するとともに、格差是正にむけた取り組みを強化していかなければならない」としたうえで、「経団連の経営委員会報告では、賃上げの必要性は認めているが、月例給の引き上げ、中小企業労働者との格差是正については大きな隔たりがある。いよいよ山場を迎えるが、私たちは賃上げこそが最大の経済対策であり、格差是正と経済の好循環の両立が必要だと主張している。2016春季生活闘争の勝利にむけて頑張ろう」と呼びかけた。

さらに、「連合は平和で立憲主義・民主主義が機能する社会をめざしている。労働者派遣法の改悪や、憲法違反の安保法制強行成立は断じて認めるわけにはいかない。一強多弱の政治から緊張感ある政治体制に変えなければならない。民主党は維新の党と新党結成にむけて協議を開始した。与党に対峙するためにも、働くもの・生活者の不安を解消し、安心と希望を見いだせる明確な理念・政策を強く望む」としたうえで、「衆議院5区補欠選挙『池田まき』、第24回参議院議員選挙・北海道選挙区『徳永エリ』と連合推薦比例候補12人の完勝にむけて力を総結集しよう」と述べた。

その後、2016春季生活闘争方針の提起、産別・地協からの決意表明があり、『池田まき』衆議院北海道第5区補選候補予定者、『徳永エリ』第24回参議院議員選挙・北海道選挙区候補予定者と12人の比例候補予定者が紹介され決意表明を行った。

衆議院北海道第5区補選・『池田まき』候補予定者

衆議院北海道第5区補選・『池田まき』候補予定者は「地方公務員として福祉・介護の仕事をしてきた中で、地域や国民生活の声が届かないと憤りを感じていた。そんな時に民主党が政権を取り、生活保護の母子加算の復活や高校授業料の無償化を行った。政治の力・政権の力はすごいと感じ、政治の道を志した」と思いを述べた。さらに、「昨年9月の安全保障関連法の強行採決は、立憲主義をないがしろにされ、民主主義が崩壊した絶望の瞬間だった。今、北海道5区という枠組みを越えて、国民がもう一度声をあげはじめている。政党や団体の枠を越えて連帯しながら、安倍政権・自公政権にNOを突きつけたい。このたたかいは、『5区だけでなく全国のたたかい』だ。何としても勝利し参議院選挙にもつなげるため、精一杯駆けぬける」と決意を述べた。

 

 

 

 

第24回参議院議員選挙・『徳永エリ』候補予定者

第24回参議院議員選挙・北海道選挙区『徳永エリ』候補予定者は「昨年9月19日、参議院本会議での安全保障関連法制の強行採決、あの日のことは一生忘れない。安倍政権は米国追従、大企業と投資家の利益拡大のための政治を猛スピードで進めている。また、いままで国民の暮らしの安心・安全を守るため厳しい規制で縛られていた、教育・労働・公共サービスなどの分野を規制緩和し、一気に『ビジネスターゲット』にしようとしている。少子高齢化・人口減少という深刻な課題を抱えている中で、改革は喫緊の課題だが、安倍政権の進める改革は間違っている」と痛烈に批判した。さらに、「いまの国会は自民党一強で国会のルールが壊され、憲法までも無視されている。こんな政治は絶対に止めなければならない。今年の政治決戦の大きな目的は、『一強多弱の是正』への道筋をつけること。国会を正常化させ、議会制民主主義を取り戻す、立憲主義を壊させない、慎重審議のできる国会を取り戻すことだ。日本が危機的状況であることを多くの国民に理解していただけるよう、全力で頑張る」と決意を述べた。

 

 

 

その後、集会宣言が全会一致で採択され、団結ガンバローで総決起集会を終えた。